文書528と529への感想です


528への感想
3、修羅場をくぐって肥やしにせよ

ベンチャー起業(「企業」ではない)から、経営が安定するまで間「死の谷(Death Valley)」が存在することがよく知られています。

起業時は比較的出費を抑えて、初期投資の手持ちを活用することができるのですが、成長期の間に、研究開発のための出費がかさんで資金の確保に苦しむ時期がやってきます。このキャッシュフローの危機が、「死の谷Death Valley」と呼ばれています。

米国カリフォルニア州のシリコンバレー(Silicon Valley)ではITやバイオなどで数多くのベンチャー企業が誕生していますが、経営が軌道に乗るのは凡そ100社に1社位と言われています。このような状況を揶揄してかSilicon Valleyは実はDeath Valleyであると言う記事が何かの雑誌に掲載されていた記憶があります。

既存の企業でも、新規事業開拓や経営者の代替わりによる方針転換などでDeath Valleyに近い状況にはまり込んでしまうケースが多いとも聞いています。

修羅場をくぐったがゆえにつぶれる人と修羅場の体験を自分の肥やしにして伸びる人がいますが、何がそうさせるのかについて、一般論や精神論で解答を出すことは困難なようです。修羅場をくぐって一代で会社を大きく成長させた経営者の講演を何度か聴いたことはありますが、体験談がかなり加工されていて、その場では感動しても、しばらくたつと「修羅場の本当に凄まじい体験は (無意識的に) 隠しているな」と思わせることがほとんどです。

(藤田)
「死の谷Death Valley」や二つの思惟のプロセス

このような限界状況は、ある意味で伝達不可能です。何がそうさせるのかは、ささやかな体験から限界状況から逃れるのは、それらは、好きなこと、そして感動すること、すなわち脳がある共鳴状態になることと関係しているのかもしれません。
しかもそれらは、沢登先生の表現をすれば芸術的な思惟と論理的な思惟に関係していて、この二つの思惟プロセスを要求されることがあります。それこそ行間を読むような洞察力とも関係してきます。
従って修羅場のすさまじい体験および経営力などの情報は、文章ではデフォルメされていて、伝達は困難であるが、しかし困難だけれども世界中に伝達可能でもある、とみなすのが自然です。

差異性と優位性を伴ったコア・コンピテンス(中核能力)中心として企業も個人も展開;、
もうひとつは、経営の教科書で説明されているような差異性と優位性を伴ったコア・コンピテンス(中核能力)中心として企業も個人も、展開する必要があります。  
世界でおよび国内でほかにない独自性や優位性は何なのか?会社のおよび個人の強みを考え抜き、それに従って展開することが生産的となります。

529への感想
今日では、あらゆる先進国において、知識の形成が最大の投資先である。
知識から得られる収益こそが、競争力の決定的な要因である。知識に関する限り、いかなる国、いかなる産業、いかなる企業にも、特定の優位性も劣位性はない。」

知識から得られる収益の中でもっとも重要な位置を占めるキーワードは知的財産権でしょう。世界中で知的財産権の創出・保護・活用に関するマインドが高まっています。知的財産権には特許権、実用新案権、著作権、商標権、意匠権などが含まれていますが、先進諸国は発展途上国での知的財産権侵害に対して、かなり厳しい対応をとるようになってきています。グローバルに事業を展開する企業へ投資する場合、対象企業の知的財産権(特に国際特許)について様々な角度から精査することも重要です。
(藤田)
投資企業と知的財産;
知識の形成と知的財産権に関心がある企業は少ない。そして投資で成功するには、経営力を身に付けた経営者が必要です。知識としては、世界中のビジネスの動きや世界での成長分野の把握、10年に一度は訪れる経済危機へのリスクマネジメント、これらと知的財産権の確保、保護、活用のリンケージです。
そのためには、しかしこの知識の形成と知的財産権を最大の投資先にすべきです。しかし政府もマスコミも、何に最大の投資をすべきであるか、について、この国の政府は、いまだに肉体労働イメージのレイバーであるかのイルージョンを与えているように見えます。
 
今日、重要な新しい洞察は、全くの別の専門知識から生まれるようになった。
しかし専門知識を一般知識とするには、専門知識の所有者である専門家自らが、その知識領域を理解しやすくする責任を果たさねばならない。

専門外の人に専門的な内容を分かりやすく伝える能力は、今後ますます要求されます。自然科学については日本でもようやくサイエンスライターという職業の認知度が高まりつつあります。また、一般教養を幅広く身につけた上で、何かの専門分野を持つことがその人の付加価値を高めるようにも思えます。

(藤田)
強みを生かす
自分のコア・コンピテンス、すなわち自社や自分の差別性や優位性の強みを生かす方向の生き方や社会が望ましい。加えてもう一つの専門分野を理解する能力や専門分野をわかりやすく伝える能力を高める。
 誰もが自分の強みに生きる、ためのジョブチェンジが人生の中で、2回ないしは3回は必要な時代です。

青文字 藤田さんの文書引用
黒文字 狸里庵生徒

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