いつ行動すべきか(ランチェスターの法則と孫子の戦略)


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1、経営には、直感とビジョンが要求される

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英文ビジネス雑誌HBRの面白い特集記事を読んだ。その記事のタイトルは、「国境なき会社を作る」である。もはやトップマネージャーは、自分の国に中心においての仕事をこの数年間はしていない。そして自分自身を、特定の国の市民でなく、グローバルな市民とみなしている。もはや、ビジネスや通貨における為替では、国境はない時代となっている,と述べている。

それと関係するのが、ランチェスターの法則と孫子の戦略である。経営の名著と呼ばれている本は、たいてい学者が書きあげている本でないことが多い。それらは,科学についての説明でもなく、学者の著作でもない場合がある。

それでは経営に関する名著とは、何に関する本であろうか?

それらは、むしろ芸術の世界に近いのかもしれない。なぜなら、共に優れた経営に関する本も芸術も、それらは洞察力と直感に基づいたビジョンに関係する著作でありであり、それがほかの学問などとは異なるからである。

2、争わない戦略をする(ランチェスターの法則や孫子の戦略

経営においてどこの国やどこの企業が今は覇者となっているかを、まず認識することから始まる。そして一旦は、無駄な競争をすることなく、ある覇者の傘下に入ってしまうことである。または成長企業に就職して企業の成長プロセスを自ら体験することである。

そしてその覇者が急速に衰退に向かう時や変化が起きるときにのみ、それにとって代わる動きが自分でできるかどうか、または自分で独立するかについての選択が、決定的な影響を与える。

だからまず一番現在発展している国や企業を知ることから、始まる。

このように、ランチェスターの法則や孫子の戦略は、自分が一番になっていなければ、むしろその一番の企業の傘下に入って、決して争わない戦略を選択することが、次に主導権を手に入れる戦略であることを教えている。

例えばリーマンショック後の急激な9か月以内の変化をビジネスに利用できるかどうかの判断が、最大のチャンスの時期であった。その時は、マスコミはすべてが不況の情報ばかりを流していた時期であった。この時こそが、ビジネスチャンスが見える人には、行動すべき時期であった。

3、動いてはいけない時期もある

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しかし、このような急激な企業や社会の変化を利用するとき以外は、人も企業も動いてはいけない時期がある。過去からの事例としては、豊臣秀吉の傘下に入って、徳川家康は動くことなくチャンスを待っていた。現在は、中国やアジアやブラジルの経済発展を、自社や自分自身の生き方の発展の契機ととらえて行動できるどうかかが、今は大切な時期である。

覇権の協力者として自分自身が行動する期間であることを知ることも、重要な意味がある。しかも本当の競争相手は見えていない場合もある。ローソンの経営者が商社の出身であるように、同業者の小売業が本当の競争相手でなくて、商社が本当の競争相手であることが見えないように。だから、自分が成長するためには、できるだけ無駄な事にエネルギーを使ってはいけない。

そして企業競争においても、動くときは短期間でのみ行動することも肝要だ。そして、長期間において無駄なエネルギーを消耗する競争相手との競合関係に入らないようにする。すなわち長期にわたる競争状態に自分自身をおかないことである。

4、負けない経営体制を整えることを自分で作る

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リーマンショックは、誰にも影響を与えたが、まさにこのような不況の時にこそ、要はチャンスであることが見えてくる、洞察力を持っているかどうかである。

しかもそれは相手次第であって、これをチャンスとできるか、どうかである。この意味において、勝利は、自分が作るのでなく、社会環境や競争相手が作ってくれるのである。

まさしく経営者的なリーダーシップが自分自身にあるか、どうかがその時に問われる。

勿論自分自身や企業をつぶさないために、常日頃から二重、三重にリスクマネジメントをしておくことが必要である。これが、つぶされないための経営の毎日の努力である。

それは、経営者としての自助努力で可能なことである。自分の努力次第で実現できることである。

私が経営コンサルタントの途中からは、このつぶれない経営を最優先した。が、この方針が理解できない二世経営者が多かった。彼らの多くは無駄な競争をして、自ら滅びて行った。

5、ビジネスで勝利を得るには、実は相手次第なのである。

だからビジネスで勝利を得るには、実は相手次第なのである。外部環境次第なのである。相手次第とは、急激な世界中での社会経済変化を、自社のチャンスにできる経営者には、洞察力とビジョンが見えるかどうかにかかっている。

チャンスとはどのような状況であるか、そしてチャンスは与えられるものである。これが見えていなければならない。

勿論勝利の道筋が見えている場合は、行動すべきである。しかしそれが見えていない場合は、ひたすら負けないための準備と努力をすべきである。そしてチャンスが来た時、短期間にのみ攻撃に転じる。それにはチャンスの状況とは何かを見る、経営者としての洞察力が要求される。

6、経営資源、励まし激賞する、そして情報力で、相手を上回る

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自分の経営資源を正確に把握していることが、行動への第一歩である。

第2には、常に、励まし動機づける、というような精神力をほかに比べて高めることを、経営者として実行いく。次にこの精神力で自分自身や自社が競争相手よりもが上回る状況を作り上げる。ことが第2段階である。

そして最後第3としては、情報力において卓越している状態を作り上げることでる。

すなわち世界中や日本中の情報に上回るようにする。そして併せて特許などの知的財産を経営ノウハウとすることである。このような情報力と経営者としての洞察力やビジョンを持っているか、どうかである。

情報力でもって先読みできて、そして未来への洞察力を持つ者が、経営資源と精神力と情報力でもって、優位に立つようになる。これらが、ビジネスでの成功の要諦である。

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