新しい知識とその応用(553)


Ⅰ、物づくりや製造業の幻想

「ある程度の信頼、またはある程度のコンビニエンス性の商品やサービスには、人は無関心になっていく。 技術の効果が、信頼とコンビニエンスの特徴を次々に拡大し続けていくので、それらの競合企業に、誰にのみ込まれているのかが見えていない。」

 この前回の552の文章は、コンビニエンス店舗について話しているのでなく、セルフ販売の小売業のような分野では、ウォルマートや、飲食や喫茶ではマクドナルドが圧倒的に強い。そして強い相手がいる小売業などに、新しい起業家が、もはや参入しても成功する可能性が低いことを伝えたかった。

出井伸之氏が指摘されているように、日本の輸出は15%程度で、対ドル相場が決定的な影響を与えなくなってきている。

しかも日本のGDPの70%はサービス業である。この分野が決定的に経済に影響を与えている。が、サービス産業が統計として整理さえていないので実態が見えてこないだけである。しかも過剰なモノづくりの信仰から、この現実をマスコミは見ていないので、我々は惑わされている。

そしてサービス業では、このような勝負はまだついていない。サービス産業の中から成長分野が生まれる可能性がある。しかし規制が小売業などと比較して規制が多い。一方セルフ販売物販業や製造業は、発展途上国に出て行けば、成長の可能性がある。

 

2、爆発的に発展している新しい知識を学び、それをイノベーションに応用する

サービス業の発展においても、科学技術の進歩の積極的に応用が、イノベーションを生み出していく。だからサービス業の成長の可能性は、新しい知識を得ることとその応用につながっている。

アメリカの成功は、お金で測られる社会である。日本においてもその傾向はあるが、日本には文化や伝統がある。日本においてもコンピューターによる爆発的に知識が増える中で、新しい知識を得てその応用が、繁栄とつながっている。新しい知識を主力産業たるサービス業に応用する。加えて、新しい知識を得ること自体が楽しみとなる時代も始まっている。

この爆発的な新しい知識を応用して、イノベーションを起こすに。同時に、日本文化を外国にセールスすることや外国の文化を知ることが、ビジネスになっていく。

新しい知識を得る楽しみは、科学技術と共に文化、伝統、言語能力を高めることに密接に関連している。日本の文化を外国に紹介して、また外国の文化を知ることとも深く関係している。外国の文化を知ることは、どうしたら幸せに暮らすことができるかについても、教えてくれる。

新しい知識を得ることによっての繁栄は、物質を得ることは限界があることを、日本経済は20年間も示している。一方、このような新しい知識の応用や新しい知識を楽しむことには限界のない時代の幕開けを、中学生や高校生はいち早く知るだろう。

 

3、日本は新しいイノベーションに入ろうとしている

 

投資ビジネスはこれからも日本で成長していく。投資ビジネスで成果を得ることは、世界中の新しい知識を学び続けるならば、それほど難しくはない。同時に投資と離れても、投資は、爆発する新しい知識を勉強すること自体が、楽しみを与ええくれる。

それは、様々な国の金利状況や世界の経済状況の知識を、投資は与えてくれる。さらに、世界中や地球を知るという贅沢な楽しみを、新しい世代は手に入れている。

一方中国は国民の生活を犠牲にして企業を優先している。投資がGDP対比で45%にもなっているのは、市民社会が成熟していないことを意味している。中国の経済成長率に目を奪われて、日本はもはやそれとは異なる社会に入ろうとしていることが見えていない人が多い。成熟した市民社会が日本にあるから、膨大な新しい知識の吸収から、日本は繁栄の新しい社会になると考えられる。  

中国などの国は、確かに物資的な繁栄は実現するであろう。中国での市民社会の成熟は遠い。一方、日本は資本主義でありながら、社会主義国家以上に社会保障を手に入れているのである。

中国などの国と比較するのでなく、いま必要としているのは、明日のビジョンである。明日への希望を与えてくれるビジョンである。社会保障や政治家などが日本に希望を与えるのものではない。

4、情報のタイムマネジメント

 

明日への夢と勇気を与えてくれるビジョンが日本に求められている。同時に世界中の友人とつながっていくことを教える教育でもある。

情報の洪水にオンラインでおぼれるのでなく、ブルーレイなどの進んだ記憶装置によって、オフラインで情報を処理することを人間はマスターしていく、膨大な情報を処理できるタイムマネジメントのマスターである。

勿論発展途上国の繁栄を日本の繁栄とリンクさせることは当たり前である。しかし日本が進むビジョンは、もはや小売業でも製造業でもない。この爆発する情報を生産的に応用することによって、過去の業界や、または規制にとらわれている行政からの脱皮であるだろう。

「繁栄には、技術の効果をどれだけ応用していくかにかかっている。

競争相手を知って、そして勝てない競争をしないことである。」 もはや日本はこのような物的な競争をする社会から、異なる社会に移行しようとしている。

新しい成長分野を発見できるか、は、予測不可能に思えるイノベーションにビジネスの成長は、支えられている。求められているのは希望を与えるビジョンの実現で、新しい知識の応用である。そして新しい知識自体を楽しむ時代も、始まろうとしている。

 

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