文書561への感想


文書561への感想

「9、第9の真実は、ベストなリーダーは、ベストな学習者である」への感想

先日、シカゴにオフィスを持つ米国人経営コンサルタントと打合せをする機会がありました。 議題は、生化学研究用に用いる薬品の米国での販売可能性についてでした。

そのコンサルタントはゆっくりと分かりやすい英語で専門的な内容を説明してくれました。

大学での専攻は薬学かと思ったのですが、聞いてびっくり、「中世ヨーロッパ史」でした。 米国の大学では、かなり幅広く一般教養を学ぶとのことで、政治や経済についても様々なコメントを聞くことができました。

また、外資系企業の中間管理職以上の人(日本人を含む)と話をすると、大学や大学院での専攻に関係なく、政治、経済、自然科学などについて幅広い話題を提供してくれます。

いくつかの日本の企業や役所の部課長クラスの場合は「(笑いながら) いゃー、私は理科系音痴なので、技術担当の○○君が説明しますから……………」 といったパターンの対応を受けた経験が何度かあります。 リーダーたる者はその分野の専門家でなくても、本質のアウトラインぐらいは分かりやすく説明できて当然だと思うのですが。

このような傾向の背景には高校生の段階で、学生を文化系と理科系に分けてしまう日本の教育システムにも原因の一つがあると思われます。日本以外の国では、ほとんどの場合、大学の学部・学科自体に文化系・理科系を区別する発想がないと聞いています。

日本を除く先進国(OECD加盟国)ではもちろん、新興諸国でも、大学や大学院で、政治、法律、経済、文学、哲学などを学ぶ学生は、一般教養として自然科学についてもかなりの量の勉強をしなければなりません。 また自然科学系の科目を専攻する学生も、政治、法律、経済、文学、哲学などについて、かなりの量の勉強をしなければなりません。 確かに勉強は大変でしょうが、例えば、米国の大学で用いられるテキストは一般に大変分かりやすく執筆されています。 分かりやすさ故にかなりのページ数があり日本の教科書と比べてかなり分厚くなっています。 所々に簡単な復習用の問題もあり、高校レベルの英語をしっかり身につけていれば、日本人でもなんとか最後までついて行けるテキストがほとんどです。

このようなバックグラウンドを持つ人材が、実社会で政策立案、投資、会社経営、コンサルティングなどを行うのですから、日本と比較してリーダーとしての、科学技術に関する、「目利き」能力は格段に高いと思われます。

ベストなリーダーにはベストな学習者である資質が求められると思います。

この感想を参考にして、(リーダーシップの真実3)ベストな学習者 を1月1日に公開します。今年はありがとうございました。新年に皆様の成果を達成されることを、期待しています。

藤田 悦史

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