Archive for 2月, 2011

文章566の続きとしての技術者魂と投資家(567)


1、技術者魂

 

 

98-99回の試行錯誤は失敗に終わります。見方を変えれば、1つの成果を上げるためには100回程度の試行錯誤が必要で、 98-99回の失敗は覚悟しておく必要が あります。さらに重要なのは前回の友人からの文章で、最初の実験で失敗と見えた化合物の中で、次の実験を成功に導くものがあったはず、との指摘です。

この技術者が市場を作る方法が、マーケティングの担当者よりも、はるかに参考になる場合があります。そして多くの試行錯誤を重ねることと二度と同じ失敗をしないことです。このようなことを自分の第二の天性にすることが、技術者にも投資家にもそのまま当てはまります。

リーマンショックの半年後はチャンスの時期でもあったのです。その後の半年は、その危機をチャンスにできるかを、激しく問われる時期です。この時期に行動をしたかどうかです。その時は、危機はチャンスと紙一重であることを、わたしは体験しました。

失敗と見えた実験の中に次の成功に導くものが見えるかどうか、それらを記録しているか、これらの精神こそが、技術者や投資家の成功に導いていくのです。

そして危機は、幸運やチャンスと紙一重であることを、上記のように体験するか、が投資家を成功に導くのです。

友人のTさんによれば、技術者魂とは、理系の英知と芸従系のイマジネーションの兼ね合わせた人である、との指摘をされています。わたしはレオナルドダビンチのような新しいルネッサンス人になることができるかもしれない、と書いた。

2、投資家

 

 

タイミング

さらに投資家に要求されるのは、潮の変わり時にそれを感じる能力を高めることです。タイミングが大切で、チャンスの時期を逃さないことです。日本及び世界の景気は、2年半程度で、この潮の変わり時が訪れてきます。その感先見力の能力を高めていくことです。さらには五感を使って感じる能力が求められます。

危機と体験そしてチャンス

そしてもし危機に陥った時は、どのようにして危機をチャンスに変える能力が求められます。危機の逃れ方であり、それを同時にチャンスにしていく能力です。この危機の経験と体験から得られる能力は、体験しない限り,身につかない。この能力が運命の分かれ目となるのです。

この未来への見張り能力は、経営者の先見力とも表現できます。これがあれば、投下資本に対して15%から20%程度以上の収益を。毎年上げ続けることが可能になります。しかしこの能力を高めるには、少なくとも35歳程度までに行動して、失敗の経験を重ねて、いかねば、この能力は育ちません。

自分を信ずる;

危機の時こそチャンスである、という自分を信ずることです。信ずるのは友人から贈られた次の言葉と私の次の言葉です。Believeでな、自分を信ずる、という意味でBelieve in なです。

The goals we set in life build our future.

I must believe in myself.

潮の変わるときを、2年半程度の期間とみています。例えば、債権の時代から株の時代への変わる時の感知能力です。それに合わせて、債券から株に保有を変えていくのです。

それと合わせて、世界のどのような通貨を保有していくかのアロケーションも変えていきます。今はすでに2年半程度経過していますから、今は再びどのようなポートフォリオを作るかについて先見力が問われる時期かもしれません。

アメリカについては、その未来は分かりません。その意味は、アメリカの経済を見る世界の中で視点と、アメリカの大学に世界中の人が入学しようとしている事実と岸博幸著「ネット帝国主義と日本の敗北」などで指摘されているように、ますますネットによるアメリカの支配が強まる可能性もあります。従って、リートは、注目していきます。

本多静六氏の行動で尊敬するのは、本多静六奨学金が今でも使われていることです。

学者でおさまらない人であったからです。彼は、若い時に投資の原資となるお金をためることから、全ては始まる、という人生の指針を与えてくれます。運命の岐路は、だから35歳程度から始まります。

2、繰り返し繰り返し、学び続けて、そして五感を高める

 

前回の文章で五感を使って感じることの方が、大切である、と書いた。なぜこの言葉を使ったと言うと、言葉でのコミュニケーションで人に伝えることには、失敗や得難い体験なしでは、いつも限界を感じているからである。

第1は、以前から沢登先生の本能の知恵のほうが、大脳よりも偉大な働きをするという考えが、私の中にインプットされているからである。沢登佳人著「臓器移植と人間の生命」において、人間は繰り返し繰り返し、一歩ずつ自己超出していく。人生とはそういうものだからです。この世で、全部やり遂げようと思うから、あせってしまう、と述べておられる

第2は、投資などの分野において、行動しない人では、絶対に投資の要諦をいくら読んでも、投資はマスターできないからである。さらには、社会環境は刻々と変わっていくから、応用力がないと成果を上げられない。それは、翻訳する人は、原書の著者と同じかそれ以上の理解力がないとその意図を十分に伝えられないように。

第3は、あそうクリニックのお世話になっている的場さんや中村さんから筋肉の働きを教えてもらっている。筋肉の働きをいつも使って人間は生きることが、全ての健康についての基礎である。この筋肉の働きを怠れば、年齢に関係なく、刻々と肉体は衰えていく。しかし現代人はこの筋肉の働きを、あらゆる世代が忘れている。

パソコンやテレビにばかりたよっていると、このような生命の働きを怠っているのが人間である。人間が五感を使って共鳴する時、人に影響を与えることができるようになる。リーダーシップの核心は、学ぶことは、偉大な物語の効用を学ぶことですから、これについて次回に書く予定です。

わたしが最近の文章でうまく表現できなかったことは、人間の身体能力、すなわち五感を使うことの大切さで、それは自分から求めて行動しない人には、活字を読んでもその極意を会得できないのです。それはパソコンばかりに頼っている人は成果を達成できないゆえに、筋肉を使う生活から初めて五感を使うことから、すべてが始まる。

次回は、3月3日(木)に、「共鳴」を公開します。

文書566を読んだコメント


研究開発の現場にいる者としてのコメントを述べさせていただきます。

研究開発のプロセスでは膨大な試行錯誤を行います。コスト削減のため、試行錯誤の回数を減らす様々な取り組みはしているのですが、それでも、大雑把に言って100回の試行錯誤について、特許出願、学会発表、論文発表につながる成果は1-2回の試行錯誤から生まれるに過ぎません。

従って98-99回の試行錯誤は失敗に終わります。見方を変えれば、1つの成果を上げるためには100回程度の試行錯誤が必要で、 98-99回の失敗は覚悟しておく必要が あります。

失敗した試行錯誤についてはしっかり記録を残しておき 次のステップに活かさなければなりません。

例えば、細胞の増殖を調べる実験で細胞株Aに対してNo1からNo.99の化合物を与えても全く細胞は増えず、No.100の化合物を与えてようやく細胞が増え始めた結果が得られたとします。 つまりNo.1からNo.99の化合物を与えた実験は 失敗だったわけです。ここで重要なのはNo.1からNo.99の化合物を 与えた実験方法も詳細に記録しておくことです。

次に細胞株Bに対して、化合物No.100を与えて、結果を期待していたところ、細胞は全く増えませんでした。

さらに、以前の実験で役に立たなかったNo.1からNo.99の化合物を細胞株Bに与えたところ、No.50の化合物を与えると細胞はよく増えました。

つまり、最初の実験で失敗と思われた化合物の中に次の実験を成功に導くモノかあった訳です。

なぜ細胞株Aでは化合物No.100が効いて、細胞株Bでは化合物No.50が効くのか、そのメカニズムの解明が次の研究テーマとなります。

以上、実際にあったケースに基づいてストーリーを再構成・簡略化して述べま した。研究開発の現場では膨大な失敗の上に成功が乗っているようなイメージと、失敗と成功の間にはクリアーな線引きが困難で、両者がスパイラルを描きながらレベル上昇してゆくイメージがあります。

失敗からセレンディピティ(566)


1、Hさんの手紙から

以下は、文章565「混沌から」について、Hさんから送られてきた手紙です。

失敗を恐れないということはなかなか難しいことで、往々にして失敗しないようにと考えてしまうものですが、失敗を経験することにより先見力を高め、リスクを計算することが出来るということでしょうか。そして計算されたリスクにより混沌とした中で変化を楽しみ流れとともに進んでいくことが学ぶということかと理解しました。鶏が先か卵が先かのような話ですが、失敗を楽しめるようになるには失敗を経験する必要がある。まず一歩踏み出し行動することが一番大切なことかと感じました。

以上の手紙を読んで、失敗を楽しめるようになれば、心の余裕が出てきている証拠である、とわたしは自分に言い聞かせてきました。自分の筋肉を使い、行動することなしには、本を読むばかりだけでは、到達できない世界があります。すなわち、考えているだけでは、理解できない世界があるのです。失敗を重ねていくなかで、人間は我勝てり、という直感とセレンディピティを掴むことが分かってくるのです。

自分でやっていなければ、新しいルネッサンスを自分で切り開くという希望もわいてきません。わたしの長年の愛読書となっているゼロ戦の撃墜王である堺三郎氏はその著作で、その失敗を失敗のままに終わらせることなく、二度と同じ失敗を繰り返さないためには、その失敗を完全に自分のものにしておく必要がある、と述べておられます。

このような言葉や大切な言葉にアンダーラインをして、自分のものとして第二の自分の天性を作り上げるようにします。エンジニアや経営者そして投資家は、失敗を乗り越えていくのです。561の「リーダーシップの真実」では、まず人との違いを作る大切さを私は書いた。同じように、とにかく違うことをやろうとしてほしい、と以下の本の著者達も同じようなことを言っています。

「我らクレイジーエンジニア主義」の言葉にも、エンジニアや経営者や投資家でなければ、傍観者では感じることはできない、新しいルネッサンスを自分で作ろうと試みる人に役に立つ言葉が、以下に「」として、何度もアンダーラインして、第二の天性にしておく言葉です。

2、「我らクレイジーエンジニア主義」のアンダーラインをする言葉

「小さな成功で満足するな。小さな成功を守ろうとするな。

何かのプレッシャーがなければ必死さはうまれて来ないと思います。人生は長くはありません。わたしは常に死を意識しています。

この著者は、新しいルネッサンスを作る人のように、特出した成果を出したいと考えるエンジニアは、エンジニアというラベルを張った段階で、もう壁ができている、という。ビジネスマンであり、クリエイターであり、デザイナーであり、ストラテジストであり、アーティストでないと。

開発者として最も怖いのは、評論家になってしまうこと。評論だけをしていても、新しいものは生まれてこない。人と違うことを考えて、実行しないといけません。これからの時代で力を発揮するのは、人と違うことを考え実行する人ですよ。

これだと思ったことしかやらない決意を持て

エンジニアがまずなすべきは、自分の力を正確に把握すること。そして自分が正しく思い描いたこと以外はやらない決意を持つことです。これだと思ったことしかやらない。

言葉を超えたコミュニケーションの世界は、実は日本には大きなポテンシャルがある、と僕は思っています。歴史的に見ても成熟の文化が日本の文化です。

会社の役に立つとか、世の中の役に立つとか、そんなことを考えたらだめなんです。面白いことだけをやっている人が、未来を作るのです。後はついていくだけです。面白いと思っているパワーには、絶対かなわないだから。好きなことをやれば、すごいことをできるんだから。それを絶対忘れちゃだめなんです。

人間が大きな力を出す時、二つのパタ-ンがありますよね。好きで好きでたまらななくて出る力です。だから好きなこと、やりたいことがあるなら、絶対にチャレンジすべきだと思います。好きで好きでたまらない。そういう時に出る、大きな力がある。

本当に素晴らしい音があれば、音楽的な教養なんてなしに感動できるんです。

目標を持って不器用でもそこに必死に向かっていく。だから成功できる。だから助けてくれる人がいるんです。」

3、直感とセレンディピティ

「混沌から」の言葉が、混沌の中からあなたが創造性、機会を発見すること、に役立つことを期待している。それは、いかなる経済状況であっても、繁栄に至る戦略を示しているからだ。それはイノベーションの文化を育てて、偉大な商品やサービスを創造するように働きかける、と信じている。

次のビジネスやブランドは何であるかを、どのようにしたらにそれを考えるか?

混沌から見えてくる単純性というものを、どのようにして見つけようとしているか?

困難の中で、どこに機会を見つけようとするのかけるのか?

新しいマーケットをどこに見つけて、想像を超えた成功をどこに見つけるか?

これらに、応用できるはずである。

言葉を超えたコミュニケーションをしようとする人は、デジタルの世界だけに埋没していくことはないだろう。その人は、どちらかだけで満足することなく、理科系と文化系の二つの世界に入っていくだろう。

その人は、理知の働きを大切にするが、身体的な動きや筋肉の働きを大切にする人であり、五感を鋭くしてそれらを使う人になることであり、本能の知恵を大切にする、ルネッサンス人になることであるだろう。

それはルネッサンスを自分で作り上げようとする人であることを、求められている。

ルネッサンスを自分で作り上げようとする人は、独創的なエンジニアであっても、経営者であっても、投資家であっても、この面白いことをやっているだけ、のパワーを使って、

混沌から違いを作るあげる人になることである。

:この文章566についての感想を、2月21日(月)午後5時ころに友人から公開されます。

混沌から2(565)


5、クラスターを作る 

イノベーションと戦略の有利さは、トレンドを予測して、次に社会で起ころうとしている大きなことを見ようとする能力と関係する。広い網を投げて、思いついた幾つかのアイデアを分類するようにする。このようにして、混沌とした社会にフィルターをかけて、チャンスの機会を調べる。

だから、トレンドハンティングのクラスターリングの手法は、ビジネスや投資の分野にとても役に立つ。

意味のあるクラスターを作り上げて、それを見つけるようにする。あなたがすでにその答えを知っていると考えるなら、イノベーションは見つけられない。

 

 

6、クールやクールジャパン

 

 

適応していくためには、意図に自分を作り上げてきた価値の体系を壊していくようにする。そして、現実のマーケットの変化をみるためには、現実から我々を固定しているものを、壊していく必要がある。技術者や投資家は、いまだ人がしていないからやる意義があるのだ。

劇的に社会構造が変わっていなくても、少しづく変わっていく変化が見えるようにする。何にもまして、イノベーションは、顧客や取引先から始まる。

こだわるのは、取引先と顧客。彼らはあなたにとっては誰だろう?彼らは何を必要としているのか?

 

もうひとつは競争相手を、注意深く観察する。それは市場を理解することは、役立つ。競争相手の正しい定義がコツである。競争相手を見ることが、無数のアイデアが生まれてくる。

インスピレーションを得るためには、クールに見えるアイデアを集める必要がある。

なにがクールなのか?今。クールは、世界中でのユニークで最先端のトレンドである。そしてクールジャパンは、アニメーションや宮崎俊の映画だけではない。

 最もクールなものは、ウイルスのように世界中に広がるからである。

しかし、トレンドはあまりに広い、秋の流行の色のように、あまりに広いので、投資やビジネスに使うには、あまりに一般的だ。クールとトレンドとの違いを知っておかねばならない。

内なるトレンドハンターを目覚めさせることが、リーダーには求められている

新しいアイデアを集めることは、エキサイティングであるが、いつも焦点を当てることは煩わしい。直感を得るために、3つの場所で集める。

 

3つの場所は、隣接するマーケットとポップカルチャー、そして画期的なイノベーションである。それらには、文化と顧客と新しい技術の知識が混ざっている

 

あなたが作り上げてきたクラスターが、あなたがイノベーションするものの焦点となる。それゆえ、再クラスターリングをするのである。

7、混沌から現れようとしているルネッサンスとは?

ラファエル、ダビンチ、ミケランジェロ、コペルニクス、ガリレオ、などの14世紀から17世紀にルネッサンスの登場によって、人間は完全に変わった。芸術の伝統的なスタイルは、リアリズムと遠近法によって衰えていった。

ダビンチは科学と芸術の、創造の境界を取り払った。14世紀の黒死病の混沌から現れた新しい考え方が広がった。ヨーロッパ人の半分が死んで、混乱の時代をもたらした。しかしこの混沌はその前の時代を過去のものとしていった。

. この暗黒の混沌は、同時に次の人類の進化を作り上げたのである。

すなわち混沌は機会を創造するのである。ウイルスの様に、トレンドとイノベーションが社会を一新させていく。チャンスを見つけて、創造性を刺激して、混沌から生まれているルネッサンスが訪れた。

暗黒の時代と黒死病の恐怖は、ルネッサンスをもたらした。同様に今の混沌から見えてくる一筋の光は何なのだろうか?それは現代社会の中で、今再び新しいルネッサンスが現れようとしているのである。それらのクールが見えてきた時、あなたは、テクノロジや投資やビジネスを楽しむことができる。その一つが爆発する科学や宇宙への知識である。

クラスターリングの手法によって、表れてくる未来を見ることができるようになれば、混沌から我々は、膨大な報酬を得ることができるのである。

 それは、面白いから新たなるルネッサンスを、自分によって作り上げようとするか、どうかである。

「われらクレイジーエンジニア主義」の言葉のように、

新しいことへの挑戦であり、自分を信じることであり、面白いからやる、好きで好きでたまらない時に大きな力が出る、そして誰もやっていないからやる意義がある、などの言葉を、何度も自分に言い聞かせるようにする。

そして再び訪れようとしているのは、新しいルネッサンスである。それは、ルネッサンスが科学と芸術を開花させたように、科学、宇宙 隣接するマーケット、ポップカルチャー、そしてクールを探そう。レオナルドダビンチのように新しいルネッサンスを実現させるために、再びクラスターリンクをして、先見力高めるのが、今なのである。

2月14日(月)午後5時ころに、二回にわたる文章「混沌から」に送っていただいた感想を参考にして、続編、仮タイトル「失敗からセレンディピティ」を公開する予定です。よろしくお願いします。

混沌から(565)


この文章は、以下の本からヒントを得て、書き上げました。

From Exploiting Chaos: 150Ways to Spark Innovation During Times of Change by Jeremy Gutsche. Copyright © 2009 by

Jeremy Gutsche. Summarized by arrangement with Gotham Books, a member of Penguin Group (USA) Inc. 271 pages, $20.00,

ISBN 978-1-592-40507-7. To purchase this book, go to www.amazon.com or www.bn.com.

1、変化とともに生きる

リーダーは、偉大なことを楽しみながら達成しようとする人である。偉大なことは、一回や二度の試みから起こることではない。彼らは何度も何度も失敗をする。しかし、うまく働かかない時にも、止めることはない。

北風がバイキングを作っていく、と言わるように、リーダーの気力に、逆境は火をつける機会を待っている。

未来は、計算されたリスクを喜んで引き受ける人のものである。この計算されたリスクを引き受ける、人であることが重要である。そのためには、特定の情報を注意深く集めることである。特定の情報を集めるために、どのようにしているだろうか?

混沌の中で、人は失敗するかもしれない。それゆえに、人生や仕事で成功する主な理由は,あなたが持っていない才能がある人を、見つけて、リクルートして、勇気づけることである。これについては、文章562「掛け算をする人」で述べた。

ピータードラッカーは、学ぶとは変化とともに生きることであって、それが一生のプロセスである、と述べている。

このように学び続けて、未来に焦点を重点的に当てることが、創造に導いてくれるのである。

2、流れとともに進む

大切なのは、二度と以前の通常の社会に戻らないことを、あなたが認めるようにすることである。適応のための鍵は、適当な変化を自分がしていくためには、この現実を認めていくことである。

してはいけないのは、現状にとどまることである。行動するときは、常に今の瞬間にある。混沌からプレゼントされた機会を捕まえることによって、あなたは踏みつけられることを避けることができる。しかも、いつも大衆から離れることができるようになる。

あなたはこのようにして、永続する変化の不可避性を受け入れることができる。自分でコントロールできるというこだわりを捨てて、流れとともに進むようになる。

実験的な失敗をし続けていくことによって、意図的に現在の状況を変えていくことが可能になる。

3、成功するアイデアを得るためには

先見力

先見力は、このようなプロセスによって、未来を見ようとすることである。そして問題を解決しようとするなかで、先見力を高めていくことができる。企業の規模に関係なく、先見力は、生存のための混沌の中から、誰でも高めていくことができる。やがて、攻撃のための計画に関しても、先見力は、影響を与えていく。

度重なるテストと経験になる失敗

混沌の中を航海していくには、適応して変化していくことが、あなたに要求されているのである。そのためには、テストをしていき、実験的な失敗をし続けていくことが、人には必要とされる。従って、成功するアイデアを作り上げるには、度重なるテストとそのための経験になる失敗が、歓迎されるのである。

混沌の中を航海するには、あなたができることとできないことを深く理解して、失敗はこの学びのプロセスの一部である、ことを深く理解する。たとえ予期しない結果が生まれたとて、成長するためには肯定的な方法で失敗を理解することである。

これをエデソンは、1000回失敗したのでない。電球を1000回も作らない方法を発見したのだ、と語った。同様に、試験的な失敗をして度重なるテストをすることが、最初には必要なのである。なぜなら、このようなプロセスから、画期的なアイデアが、混乱から生まれてきて、そのなかからイノベーションが、生まれてくるからである。

「われらクレイジーエンジニア主義」の以下の言葉は、度重なるテストと失敗を試みるのか、のエネルギーについて、私の文章よりも巧みに表現されているので引用しておく。

「人生は短い。新しいことへの挑戦は、最高のぜいたくだ」(石井 裕)
「評論だけしていても、新しいものは生まれてこない」(塚本昌彦)
「『会社の役に立つ』とか『世の中の役に立つ』とか、そんなことを考えたら
 ダメなんです。『面白いからやる』じゃないと」(苫米地英人)
「画期的な研究は自分を信じることから生まれる」(内田太郎)
「僕は人間を知りたい。そのためにアンドロイド開発をする」(石黒 浩)
「好きで好きでたまらない。そういうときに出る大きな力がある」(山海嘉之)
「できないから、やる意味がある。誰もやっていないから、やる意義がある」(古田貴之)

4、文化的なつながり

そして画期的なアイデアとイノベーションは、文化的なつながりと、深く関係しているのである。機能的なことのメッセージから離れていくと、文化的なつながりが、刺激的な,または詩的なメッセージを伝えることができるようになる。反対に学者やビジネスの機能的なメッセージは、氾濫しているからだ。しかし、彼らは、刺激的で詩的なメッセージを作ることはできない。

それゆえ、読者や消費者に向かって感情野的なつながりを創造することが、最も影響力が大きいのである。そうすれば、あなたは、読者や消費者から思い出されるようになる。衝撃を与える創造には、この文化的なつながりを作ることなのである。

 

文化的なつながりがあなたによって作られた時、文章やサービスやそして商品は、あなたのライフスタイルの反映となっていくからである。

文化的なつながりを持つことは,強い影響力をあたえる。それは、人のアイデンティと信念とつながっているからである。例えば、それは、人々がハ―レイダビットソンの刺青を腕にする理由である。

人は文化的なつながりを作る時、商品として作り上げたものから考えるのでなく、人々のアイデンテティの一部として、作り上げたものを考えるようにすることである。

この種類の人とのつながりを作るためには、あなたの顧客を理解する必要がある。

混沌の世界が予期することなく変わるときに、あなたの顧客のへのこだわりが、先見力をえるための最も早い方法である。

続きは2月7日(午後5,00)に公開します。

*な文章560で説明しました「食べモノの道理」の著者である佐藤達夫さんが、3月13日(日)長浜文化芸術会館で講演されますので、詳しくは,以下の

適食情報 を見てください。

http://kazu-net.ne.jp/letitbe/index.html