孫子の兵法(588)


1、自分のモデルを持つ

経営において、どこの国やどこの企業が今は覇者となっているかを、まず認識することから始める。そして一旦は、無駄な競争をすることなく、ある覇者の傘下に入ってしまうことかもしれない。それは、成長する企業をモデルとして見つけて、または就職して、企業の成長プロセスを自ら体験し、モデルから学ぶことである。

その覇者が急速に衰退に向かう時に変化が起きるときにのみ、動くことが自分でできるかどうか、である。日本の家電企業からサムスンに覇権が変わった。その次の変化の時に、その変化を味方にする力が、決定的な影響を与えるのである。

その変化を利用するには、一番現在発展している企業やモデルになる人を徹底的にモデルにしていくことから、始まる。

このように孫子の戦略は、自分が一番になっていなければ、むしろその一番の企業の傘下に入って、モデルから学び、決して争わない戦略を選択することである。

そして、変化が訪れた時が、主導権を手に入れるチャンスの時期であることを教えている。そのためには、誰をまたはどの企業を、自分がモデリングするかということから始まる。

2、動いてはいけない時期もある

 

しかし、このような急激な企業や社会の変化を利用するとき以外は、人も企業も、動いてはいけない時期がある。過去からの事例としては、豊臣秀吉の傘下に入って、徳川家康は動くことなくチャンスを待っていた。同様に現在は、自社や自分自身の発展の契機ととらえて行動する準備をしていくようにする。

覇権の協力者として自分自身が、いつ行動する期間であるかどうかを知ることは、重要な意味がある。しかし本当の競争相手が誰なのかが、見えていない場合もある。ローソンの経営者が商社の出身であるように、同業者の小売業が本当の競争相手でない時もある。

そして動くときは、短期間ですばやく行動することが肝要だ。そして、長期間において無駄なエネルギーを消耗する競争相手との関係に入らないようにする。すなわち長期にわたる競争状態に自分自身をおかないことである。

3、負けない経営体制を整える

 

 

現在の経済危機は、主要な産業が交代する時である子が見えていなければならない。このような変化の時にこそ、動くのか?動かないのか?次の成長分野は何なのか?を、見極めておく

しかもそれは相手次第であるから、これをチャンスとできるか、どうかにかかっている。この意味において、勝利は、自分が作るのでなく、社会環境や競争相手が作ってくれるのである。グローバリゼーションやIT革命を味方にしていく。

まさしくリーダーシップが自分自身にあるか、先見力があるかどうかが、その時に問われる。

勿論自分自身や企業が生き残るために、常日頃から二重、三重のリスクマネジメントをしておくことは必要である。これが、つぶされないための経営の毎日の努力である。

それには、トータルコストを見直す;プロセスのコストを削減する、技術のコスト、専門家のコストの削減なども含まれる。

明日の成長産業が、見えているのか?チャンスが見えているのか?

それは、経営者としての自助努力で可能になるように、自分の努力次第で実現できるようにしておくことである。

私が経営コンサルタントの途中からは、このつぶれない経営を最優先にした。が、この方針が理解できないで、行動する二世経営者が多かった。彼らの多くは無駄な競争をして、自ら滅びて行った。

4、ビジネスで勝利を得るには、実は相手次第なのである。

だからビジネスで勝利を得るには、実は相手次第なのである。外部環境次第なのである。相手次第とは、急激な世界中での社会経済変化を、自社や自分のチャンスにできる経営である。経営者には、先見力を高めて、チャンスが見えるかどうかにかかっている。

チャンスとはどのような状況であるか、これが見えるようにしていかなければならない。

勿論勝利の道筋が見えている場合は、行動すべきである。しかしそれが見えていない場合は、ひたすら負けないための準備を高めていくようにする。

そしてチャンスが来た時、短期間にのみ成長分野にむかって攻撃に転じる。それにはチャンスの状況とは何かを見る、経営者としてのビジョンを高めておかねばならない。

 

 

5、情報力で相手を上回る

 

自分の経営資源を正確に把握していることが、行動への第一歩である。

第2には、常に、励まし動機づける、というような精神力をほかの相手に比べて高めていく。経営者としてこの精神力で自分自身や自社が競争相手よりもが上回る状況を作り上げる。ことが第2段階である。

そして最後に第3としては、情報力において卓越している状態を作り上げることである。

すなわち世界中や日本中の競争相手の情報力を上回るようにする。そして物的な社会の発想でない、情報の時代の経営ノウハウを高めることである。このような情報力を経営者として持っているようにしているか、どうかである。

情報力でもって優位な立場になり、そして、経営資源と精神力においても優位に立つようになる。これら3つ情報力、経営資源して精神力を高める日ごろの努力が、ビジネスでの成功を高める要諦である。投資においても、この3つの力を高めて、さらには五感を使って優位に立たつようにしていく。

6、まとめ

 

競争状態にならないようにして、戦わないで勝とうとする状態を作ろうとするのが、孫子の兵法である。

変化を味方にする力

リスクマネジメント

負けないための準備

経営資源と精神力で優位に立つ

情報力で相手を上回る

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