赤字続きの日本企業(604)


1、赤字続きの日本企業

 

 

ここ数日のニュースは、ソニーが2000億円、パナソニックが7800円、そしてシャープが2900億円などの大幅な赤字のニュースである。それは日本的経営の完全な崩壊のサインであり、ものづくりの敗北のサインである。

 

この兆しは、アメリカの昨年12月のクリスマス商戦の薄型テレビの販売ランキングとしてすでに表れていた。その一番は、サムソンでなく、台湾のVIZIO が一番のランキングである。2番がサムソンで、ソニーが3番で、LGが4番で、パナソニックとサンヨー、東芝、シャープは、それら以下である。

 

ひとつの原因は、物価の安定だけに関心を持ち、経済成長に無関心な日銀の円高への無策である。

3位以下の日本企業は、当然大幅な赤字となっている。ランチェスターの法則から学ぶことの第1は、急速に社会が変化する時には、動く時である。第2は、3番以下野企業は、1位と2位の企業と同じことをしないことである。

 

それは、もはや、従来のものづくりへのこだわりが、解決にはならないことである。利益の少ない製造業にこだわることではない。薄型テレビにこだわることではない。テレビはかつて世界で、一億台売れていた。

 

今は薄型テレビが世界で2億台売れる世界の市場となっている。しかしそれへの対応が、すなわちボリュームとスピードへの対応が、日本企業の経営者には、できていない表明である。

 

 

2、スピードとボリュームへの対応

 

 

今は、地球の人口が70億人の時代であるから日本企業が得意であった垂直統合でなく、激しく水平分業の時代をする時代なのである。70億人のマーケットサイズと水平分業の時代は、スピードとボリュームへの対応の時代である。

 

利益の少ない薄型テレビから手を引いて、ネットワーク、ソフトウェア、そしてコンテンツに経営資源を集中することを、ランチェスターの法則が教えている。

それは、もはやものづくりの製造業でない。もしも、ものづくりをするならば、外国企業との水平分業によって、今までの取引をオールゼロにして、コストダウンへの集中することが、ランチェスターの法則によっての台湾のVIZIOやサムソンへの対応なのである。

 

しかし、これまでのものづくりや取引先との関係では、日本の企業は、スピードとボリュームにのみ込まれていく。

スピードとボリュームへの対応が、赤字続きの日本企業には、何に集中するかについて、今までの延長線上で取り組んでいる事が問題なのである。台湾のVIZIOやサムソンの違う世界での展開なのである。

 

スピードとボリュームへの対応は、投資家においても反面教師として、今が学び行動するための絶好のチャンスであることを教えてくれる。これは大企業の経営者が、今までの延長で考えている限り、賢明な経営者ではないことを意味している。

 

投資家としてのビジョンと行動が、違いを作り上げていくのが、今なのである。

自営業者としての投資家は、そのような赤字企業の経営者との違いをつくる時である。

投資家もスピード感をもった取り組みをすることである。

 

って、新興国への投資と優れた世界の企業への投資を、より一層のシフトである。そしてより成果を上げる好機に、このニュースに利用するタイミングなのである。

この水平分業で優位に立っているのが、アップルである。

 

しかしこの水平分業は、外国企業に対象にしておこなわれる。かつてのゼネラルモーターが、アメリカで40万人を雇用していたことは、もはや過去の出来事である。

すなわちアメリカでも、日本においても、もはや成長する企業は、多くの雇用をその母国に生み出さないのである。

 

 

3、信頼に値しない国家、企業、宗教

 

 

雇用を生み出しているのは、新興国の製造業である。

このランキングは、日本のテレビのニュースにも、新聞のニュースにも取り上げられないことである。第2次世界大戦のミッドウェイの大敗を放送しなかったその当時の日本のマスコミと同じで、本当のことを言わないマスコミの状況は、驚くほど似ているのである。

 

過去のしがらみをオ―ルクリアしてゼロからのコスト競争社会を作り上げようとするのか?そのような海外との水平分業をつくりあげようとするのか?

それともコモデティ化した物づくりでない次元へのシフトによって、感動と言う価値を作り上げようとするのか?価値は、ネットワークや、ソフトウェアやコンテンツとしてであるだろう。

 

多くの国家の債権は、ドイツやアメリカなど一部の国を除いて信用をなくしている。そしてある企業も宗教も信頼に値しないように溶解している。しかし確実に世界の優れた企業の転換社債などは上がっている。すなわち、日本を含めて多くの国家や多くの宗教は、信頼に値しないものになっている。

 

 

3、バイタリティとラーニング

 

日本を含めて多くの国家、いくつかの企業そして多くの宗教は、信頼に値しないものになっている。それにもかかわらず、信頼できる企業と投資家が、日常ベースで違いを作り上げている意識を人に与えるのである。今こそが、投資家として、このような赤字を出す経営者との違いを作る時である。それは繁栄の感覚である。

 

バイタリティのある人は、自分自身に、そしてほかの人との違いを作り上げるために毎日にしていることの意識、人は生き生きして、情熱的で、わくわくする意識,すなわち繁栄の感覚であるバイタリティを、自分にそしてほかの人に、エネルギーを生み出すからである。

 

もう一つの繁栄の感覚を人に与えてくれるのは、学ぶことである。人間の成長は、新しい知識や技能を得ることから始まる。学び続けることは、善の好循環をもたらしてくれる。

 

バイタリティ学ぶことは、人を、結果を出せる人に導き、成長する方法に導いてくれる。なぜなら、今どこに自分がいるのか、そしてどこに向かって進んでいるのか、を知っているからである。

 

自分の能力を高めようとしている人は、赤字続きの日本企業の状況を見て、さらなる自分の成長の可能性を信ずることになる。もしも学ぶチャンスを与えてくれない仕事を与えてくれない時、人は、同じ仕事を何回も何回もするだけである。

 

学び続けることとバイタリティは、人は結果を伝える人になるようにと誘う。そして人間の成長に導いていく。このようにして人が繁栄しようとすることを、よきリーダーは、よき企業は、励ますのである。

 

赤字企業を見てすることは、個人の判断力と力を高めることである。ことによって、自立するための勇気を育てようとする人には、繁栄が近づいてくる。あなたが社員に、学び成長するチャンスを与えるならば、人も組織も繁栄していく。

 

繁栄する人は、失敗する企業から学び、判断する力を育てていこうとする。このニュースから学ぶ人は、どのように反応するのかについての情報を共有して、達成したことのフィードバックを出していこうとするのである。

 

参考;Creating Sustainable Performance by Bretchen Spireitzer and Cristine Parath

Harvard Business  Review January February 2012

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