外から見た日本の時代の終わり(619)


以下は、友人から送られてきたFareed Zakaria, CNNによる、「日本の時代の終わり」の記事の抄訳です。

「世界のどこにいても、あなたは多分使っているし、欲しがってきたもの、それは、ホンダの四駆、トヨタのプリウス、ソニーやパナソニックのTV,ニコンのカメラである。1950年代以降、日本の輸出は、世界にあふれ、日本での経済的奇跡をもたらし、日本を世界で最も豊かな国の一つにしてきた。が今週、ターニングポイントとして、その世界での輸出エンジンが、ガス欠となった。

 

1、日本の時代の終わり

 

31年間で初めて、貿易赤字と日本はなった。言いかえれば、昨年輸出した以上輸入した。その貿易赤字は、豊かな国では異常ではない。アメリカは、1975年以降貿易赤字である。しかしアメリカは成長している。アメリカ経済は、輸出で成り立っていない。しかし日本は、輸出で成り立ってきた。

日本で何が起こっているのか?

日本政府は一度限りのことに原因をしている。それは、昨年の地震と津波で、工場を壊し、原子力発電所を壊した。それは、経済的生産を減少させ、中東からの高価なオイルの輸入を増やした。しかし,この天災は、現在の傾向を加速させているだけだ。それは競争力の低下と労働力の高齢化である。

中国やほかのアジアの国は、安い商品を大量に作ることができる。高くなっている円に加えて、日本の輸出は世界的に不利になっている。さらに日本の人口動態が加わっている。1990年から2007年の間で、日本の労働人口は、8600万人から8300万人に減少した。これが、日本の主要なハンディキャプである。

同じ期間にアメリカの15歳から64歳までの労働人口は、1億6千万人から2億人になった。この労働人口の減少は、世界の市場において日本のハンディキャップとなった。この経済成長率は、アメリカの半分以下の0,7%である。その成長率は、ヨーロッパ以下である。

日本の経済は労働力不足に苦しめられる一方、労働者の平均賃金は、今なお高く、生活の質は高い。これが、日本が改革の圧力を感じていない、一部の理由である。

日本の低い経済成長は、経済政策の失敗でなく、人口動態からの反映であることは、データーからも推測することや簡単である。日本の競争力は弱くなって、一人当たりの収入は減少している。

日t本の政治家が失敗してきたのは、閉鎖的な多くの部門を競争にさらすことである、労働に関する法律を改革してもっと魅力的にすること、年金の改革、そしてもっと移民を認めることである。

政府が巨大な債権を減らすための道をつけることである。代わりに、我々が入ろうとしている時代は、大きな製造の国家が大きくなる借金に直面している時代である。GDPの211%になる借金であり、もしその借金のコストが増えるならば、日本は大きな危機に直面するだろう。

豊かな国が競争力を維持するのはとても困難で、特に民主国家では、そこでは利益を受ける集団は、さらに利益を、もっと補助金を、もっと保護を要求する。彼らは、競争勢力から守られたい。日本で起こったように、それはアメリカでも起こっている。

日本で1960年代、70年代、80年代にどれだけ日本の成長エンジンが強力であったかを忘れるのは、簡単である。しかし、ついには、その道を変えて改革するのは不可能だった。その結果は、日本の衰退であった。

 

2、移民の世界から学ぶ教訓

 

数百年前に移民は、アメリカンドリームの追求において、アメリカを自由と機会のある約束の地に来た。でも今日アメリカ人はその夢を危険なものとして移民を見ている。アメリカ人は、その仕事を奪い、政府のサービスを使い、国のアイデンテティを変える者として移民に悩んでいる。平均的アメリカ人の13%は、海外で生まれた。

移民は今年の大統領選挙に決定的な影響を与える。大抵のアメリカ人の73%は、移民の貧弱な政府の管理に同意している。ではどのようにアメリカは移民を扱えればよいのか?その成功と失敗に、何を学べばよいのか?

日本の警告的な話

日本は世界で最も厳しい移民政策の国で、歴史的に外国人に門を閉ざしてきた。外国人の人口は2%以下で、アメリカの6分の1以下である。外国人を締め出し続ける結果は、何になるだろうか?

日本の人口は1億2700万人でこのペースでいけば2050年には9000万人になる。3分の1が少なくなる。世界で最も老化している国で、4人に一人が65歳以上である。労働力不足の解決には、海外に門を開き、移民を受け入れることである。

2008年以降外国人看護師を600人が日本に来た。たった66人が、日本語で書かれたその試験に受かった。厚生省は、英語の翻訳を加える予定。数10年間住んできた移民もいる。1960年代日本は南アメリカの人に長期滞在を与えた。

日系ブラジル人は製造業の仕事を満たし、3番目のマイノリティとなった。2009年に一方通行の25万円のお金を帰国のために与えた。移民を受け入れなければ、労働力不足をどうするのか?」

 

3、外から日本の外から見た記事から学ぶ、日本の衰退への対応と研究

 

閉鎖的な多くの部門を競争にさらすこと、労働に関する法律を改革してもっと魅力的な労働市場にすること、年金の改革、そして労働人口の減少を止めるために、海外の成功と失敗に学び、もっと移民を認めることである。

そしてGDPの211%になる借金の健全化の道をつけることである。日本であまり報道されていないが、日本が、移民問題に試行錯誤の上で、どう取り組むかである。この記事に書かれていないこととしては、官僚による日本の支配構造である。

トヨタや日産は、安い製造コストを求めて、海外に移転していく。トヨタのビッツも、フランスでの製造になった。今までの高い生活を、すべての人にとっては,維持できなくなる。熟練または高度知識労働者と単純労働者に二極化していき、この2つのグループの社会的緊張は高まる。もはやこの2つの階層は、コミュニケートすらできなくなるかもしれない。

日本の貿易収支は赤字になったが、所得収支の黒字は続いている。輸出よりも、熟練または高度知識労働者になる人を作ることとである。加えて、関係する知的労働者の移民を、試行錯誤のうえで、増やすことである。

一方、所得収支の99%は、海外からの投資収益である。さらにBRICS の経済成長は低迷しているが、円高による日本企業によるアジア諸国の企業買収は、今後も強い円によって、高まると考えられる。もう一つ研究しなければならないのは、ユーロの中でのドイツの研究である。

ギリシアやスペインの危機の裏には、ドイツの繁栄の理由の解明とユーロへのドイツの対応への注目である。ドイツ人はスイスにお金を移転させていることも考えられ、スイスも繁栄している。ドイツ人は、スイスにお金を移転させていると考えら、ユーロに加盟していないスイスは、経済が好調である。

ギリシアは財政支出を40%カットすることであるが、ドイツに繁栄が集中している。ユーロの仕組みは、ドイツの繁栄の支えとなっている。日本のマスコミは、ギリシアの背後にある、ドイツの繁栄、スイスの繁栄、と移民政策の研究をすることである。

狐狸庵生徒

移民の受入は、避けて通れない課題だと思います。
日本は、移民に対しては門戸を閉ざしているようですが、 研修生という名目で、アジア諸国などから短期間の 出稼ぎ労働者を受け入れています。農業など第一次産業 では研修生無しでは経営が成り立たない農業法人 が多いようです。研修生とは名目で、実態は低賃金の 出稼ぎ労働者です。
移民の受入に当たっては、既に様々な問題を経験している ヨーロッパ諸国の事例が参考になるかも知れません。

 

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