現実を視よ(631)


以下の文章についてコメントいたします。

狐狸庵生徒
成長しなければ即死ぬ、とは、10回のうち9回失敗を繰り返す生き方を
選ぶということである。それは、自分の仕事を
偉大な仕事にするっことであり、偉大な人生を送ろうとすることである。
(コメント)
研究開発の現場では100回の内99回失敗であっても、まだマシな方です。
新薬の開発では候補となる化合物、数万種類から数十万種類の内、
商品化までたどり着けるモノは1つあるか無いかと言われています。
ビジネスの現場でも数多くの試行錯誤の内、成功と判断できる事例の方が
はるかに少ないと思います。

経営者など指導的な立場にある側には失敗を許容する度量の広さと
失敗から成功のヒントを嗅ぎつける、「勘」のようなものが
求められるのかも知れません。

短期間での業績を問われることが多い、株式を公開している
会社の経営者にとっては、失敗をどのように許容するかは大変
頭の痛い問題です。

10月22日

1、冷静さを取り戻し、エネルギーを回復させる

「いくら本を読んでも、人の話を聞いたりしても、同じである。挑戦し、失敗するから原理原則がわかる。傷を負い、痛い思いをして、自分の血肉となったものだけが、次の挑戦で威力を発揮する。

以下、「」は、柳井正著現実を視よからの引用

この挑戦してそして失敗の中で、酒井三郎氏の空戦記録の言葉を思い出す。それは自分の精神的肉体的コンディションがまずどのような状態にあるかを知ることからである。その状態が冷静にわかれば、未だ致命的な状態になっていないと言うことが分かってくるのである。

そして、肉体的に精神的に痛い状態は、自分でしかかわからないということ。そのような困難な状態は、血肉となっていくし、経験してみないとわからない。危機であれば、その危機の中で、冷静さを取り戻していく状態を自分でつくり、エネルギーを回復させていくのである。

それは、何度か体験した、秋の山で道を迷った状態からの無事帰還のプロセスの反芻である。冷静さを取り戻し、現状がどのような状態なのか、を知ることである。次には、エネルギーを回復させるのである。

次には、エネルギーを回復させるために、祈りをすることも効果的である。

「何を食べようとか、何を飲もうとか、自分の命のことで思い煩い、何を着ようかと自分のからだのことで思いわずらうな。命は食物に勝り、体は着物にまさるではないか。

「野の百合がどうして育っているかを考えて見るがよい。明日のことで思いわずらうな。一日の苦労は、その日一日で十分である。暮らしの心配のために悩んでいる者は、空の鳥に正しく注目することをとおして、どのようにして人間であることに満足することを学ぶのか?」キルケゴール講話, 遺講集より

この聖書の言葉とキルケゴールの祈りのための講話は、誰かと比較することのむなしさを説き,今生きている尊さを目覚めさてくれる。そして、今生きているという歓びの祈りを、エネルギーに変えていく。

美しい詩をエネルギーに変えていく。この2つの祈りの言葉は、自然のエネルギーを体に充電していくのである。祈りは、困難に立ち向かう時に役に立つ。

2,9回は失敗する

「経営は試行錯誤の連続で、失敗談は限りなくある。商売には失敗がつきもの。10回新しいことを始めれば、9回は失敗する。何が正しくて、何が間違っているかは、結局のところ、自分で経験してみなければ、わからない。」

そして、「何かに挑戦したら、10回に9回は失敗するのが当たり前なのである。資本主義社会では、挑戦はすればするほど得になる。人間の劣化の度合いは、挑戦の数の少なさに比例すると言ってもいいかもしれない。」

10回に9回は失敗することから得られるもの、人はいつの間にか忘れていないだろうか?そしてたとえ、挑戦して失敗しても、それは、実は一歩近づいているのである。実は挑戦したらするほど、実はこの実践と検証の繰り返しが、選択するための賢い判断力も高めていくのである。

だから9回失敗することや大病を患ったとしても、それは挑戦すればよいだけを教えてくれる機会なのである。挑戦しない人間を、40年間同じ仕事をしてその人間が趣味でそのあとの人生を納得するのか?

または、老人ホームや介護施設に入っている無気力な人間をどれほど、目撃してきたことか?

日めくり「楽しみながら」に書いたように、困難な状態からの再びの行動は、あることを成し遂げるための一歩になるだけでなく、頭の中だけでは学べない成功と失敗の教訓を教えてくれるのである。

3、成長しなければ、即死ぬ。

 

成長しなければ、即死ぬ。経済成長せずに、いったいどうやって生きていくのだろうか?

Change or die である。

坂本竜馬 人の一生は、自分の志を遂げるためにある。」

趣味でもう死んでもよいと言う人生を送れるのか?である。介護施設にいる無気力な老人を視る時に、成長しなければ、即死ぬ、または、生きたままに死んでいく人間を発見するのである。自分の志を遂げないでは、納得して死んでも死ぬことができないのである。

そのためには、才能、情熱そして良心で持って、達成する仕事をしなければならないのである。仕事をするとは、ゲーテのいうように、自分自身が生き生きと生きるためである。そして自分の人生に責任を負う人間になることである。

この自分の人生に責任を負わない人間を、例えば住宅の費用を一生払わない人間など、介護される老人、そして、一生外部からの要因で40年仕事をしたひとなどの、年齢に関係ない自分の人生に責任から逃げる何人かの人間を目撃してきた。

「ただしやってはいけない挑戦もある。それは失敗したら息の根が止まるような無謀な挑戦。挑戦には、こうすれば勝てると言う自信と勝算が不可欠。そこには情熱も必要だが、根拠のない精神論はいらない。」

4、どこからイノベーションは生まれるのか?

成長しなければ即死ぬ、とは、10回のうち9回失敗を繰り返す生き方を選ぶということである。それは、自分の仕事を偉大な仕事にするっことであり、偉大な人生を送ろうとすることである。

この根拠のない精神論や思弁で作り上げる観念論ではない。そして無謀な挑戦をすることでもない。前述の聖書の言葉のように、命が大切である。祈りは、新しい挑戦に踏み出す時に、エネルギーが満ちる状態にするもである。

ノーベル賞を受賞した山中教授も、もうひとリの人との共同での受賞であった。これからのイノベーションにはチームが深く関係している。チームの効果については、改めてまとめるが、それは、ダイバーシティ、多様性である。

なぜ10回のうちで9回失敗するということが大切である理由は、イノベーションは、わたし達が様々な分野における研究や挑戦をする時に、失敗の積み重ねをするプロセスの中で、セレンデピティとしてイノベーションを生み出していくものである。

ブレイクスルーは、突然生まれるものではない。

わたし達は多くの失敗を重ねるからこそ、イノベーションを生み出す成果を上げることができるようになる。9回の失敗によって、イにベーションが生まれることが、この柳井正氏の本で、改めて確認できるのである。

Leave a Reply