Archive for 9月, 2013

ドラッカー、3(657)


「」は3分間ドラッカー」より(上田惇生 [立命館大学客員教授]

1、フィードバック分析によって、みずからの強みを知り機会をつかむ

「ドラッカーは自らの強みを知る方法はあるという。それは、フィードバック分析だ 何かすることを決めたら、何を期待するかを書き留める。9ヶ月後、1年後にその期待と結果を照合する。ドラッカー自身がこれを50年間続けていたという。」

わたしも5年間をフィードバックする記録するノートをつけている。そのノートを見て、数年前の状態をときどき対比している。その記録が右肩上がりの記録となっているか、または小さな前進をしているかどうか、を確認することが、勇気づけてくれるのである。

2、未来を知る方法

「ドラッカーは、未来を知る方法は、2つある、と。一つは、自分で創ることである。成功してきた人、成功してきた企業は、すべて自らの未来を、みずから創ってきた。ドラッカー自身、マネジメントなるものが生まれることを予測する必要はなかった。自分で生み出した。

 もう一つは、すでに起こったことの帰結を見ることである。そして行動に結びつけることである。これを彼は、「すでに起こった未来」と名付ける。あらゆる出来事が、その発生と、インパクトの顕在化とのあいだにタイムラグを持つ」

自分の未来は、他の人のおかげと表面は言う人もいるが、本心は自分の運命は自分で作り上げてきた人間になるのである。この自負心が、自立して生きていこうとする決意が起業家には、欠かすことができない。

3、イノベーションと起業家精神とは、新しいビジネスの切り口とそれの実感

「たとえ大勢の優れた人たちが年月かけてつくり上げたものであっても、見直しと組み立て直しは常に必要であるという。「われわれが必要としているものは、イノベーションと起業家精神が当たり前のものとして存在し、継続していく起業家社会である」(『イノベーションと起業家精神』)

イノベーションと起業家精神が中心となる社会を作り上げていくことである。このような社会以外には、繁栄をもたらす社会などは、どこにもない。BSアクアの小島社長の言葉によれば、新しい切り口を見つけて、その成果を相手に実感してもらうことである。

それが、新しいコンサルタントの仕事であるだろう。そういうような仕事の時間は、限りなく短くなっていくのである。それは、投資の世界でも、新しい切り口を見つけることで、同じである。コンサルタントの仕事は、新しい切り口の発見とその成果の検証が、最も重要な仕事である。

4、時間の記録

「時間の管理に取り組むには、まず時間を記録することが必要である。成果をあげるための第一歩は時間の記録である。記録の方法を気にする必要はない。自ら記録してよい。秘書など他人に記録してもらってもよい。大切なことは、正しく記録することである。記憶によってあとで記録するのではなく、ほぼリアルタイムに記録することである。」

コンサルタントの仕事とは、新しい切り口の発見と成果の検証であることを、時間の記録として、記録していく。私も、そのための一日一枚の原稿を書いていく。

5、倒産する国家

「政府が行なう古くなったもの、陳腐化したもの、生産的でなくなったものを切り捨てるためのメカニズムがない。最近では、法律と政府機関を一定期間後に自動的に廃止するというサンセット方式が導入され始めた。しかし、いまだ十分に機能するには至っていないという。

 ドラッカーは、その原因は3つあると指摘する。 第一に、法律や政府機関が役に立たなくなったことを判定する客観的な基準がないことである。第二に、廃止の具体的な手続きがないことである。
第三に、それら廃止されるものの代わりになるものをどう導入するか、そのための具体的な方法がないことである。

 しかし、それもこれも元はといえば、政府に倒産の機能がないためである。サンセット方式を効果あるものとするための原理と方法の開発こそ、ただちに行うべき重要な社会的イノベーションである。社会がそれを必要としている」

倒産の機能が企業にあることは、よいことなのである。企業は、成長する企業と衰退する企業とに分かれていく。だから、長期に繁栄するある企業の特徴を自分のモデルとしていき、一方倒産する企業も反面教師としていく。

6、本物の変化とは、新しい切り口の利用

「この変化の時代を乗り越える唯一の方法が、あえて変化の先頭に立ち、変化の生み手になることだという。恐怖は、後方の席に深々と腰を落ち着かせたとき、高まる。変化は、最前列で腰を浮かせハンドルを握るとき、初めてコントロールできる。

 いわんや今日の乱気流下の悪路にレールはない。自らハンドルを握ることなく、転覆を避けることはできない。急激な構造変化の時代を生き残るのは、チェンジ・リーダーとなる者だけである。

 そのチェンジ・リーダーになるための方法が、変化を脅威でなく、チャンスとしてとらえることだという。進んで変化を探し、本物の変化を見分け、それら本物の変化を利用することである。 おそらくはこれこそが、ポストモダンにおける生き方、考え方、事業の仕方の王道、常識となるべきものである。

 この方法が成功を保証してくれるわけではない。しかし、この方法なくして成功することはない。みずから未来をつくることにはリスクがともなう。しかし、みずから未来をつくろうとしないことのほうがリスクは大きい(『ドラッカー 365の金言』)」

自ら未来を作ろうとしない人の方が、むしろリスクを大きくしていく人間なのである。新しい切り口の発見とその成果の検証のために、本物の変化を利用することこそが、ビジネスと株式投資の基本である。

7、最も重要なことを最初に集中する

「時間と、労力と、資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数と種類が多くなる。これこそ、困難な仕事をいくつも行なう人の秘訣である。ドラッカーは、成果を上げられない人のほうが長く働いていると言う。

成果をあげる人は、多くのことをなさなければならないこと、しかも成果をあげなければならないことを知っている。したがって自らの時間とエネルギー、組織の時間とエネルギーを一つのことに集中する。最も重要なことを最初に行うべく集中する」(『プロフェッショナルの条件』)

重要なことを最初にするようにして、集中する。自分の仕事を究めていくための2時間の集中力が、卓越、エネルギーや活力を生み出すのである。後はリラックスする時間を作ればよい。

 

2時間の意味、2(658)


3、次に取り組む分野は何なのか?

 

 

このような専門の分野の技能の発展させるためには、建設的で時には厳しい評価を与えてくれるコーチを、われわれは必要としている。本当のコーチは、卓越した状態になろうとする人をやる気にさせてくれる人である。

 

実は卓越した成果を上げようとする人は、正しいことをしていることと間違ったことをしていることは何かについて、知りたい人なのである。注意深く選ばれた感情的でないコーチやメンターとは、私たちを可能性への挑戦に振り向けてくれて、高い成果のレベルに駆り立ててくれる人である。

 

最善のコーチやコンサルタントとは、あなたが困った状態の時にこそ、次の段階として改善すべきこと、即ち、あなたが取り組む次の分野は何であるかを教えてくれる人である。

 

なぜなら、コーチがあまりに早く、または困難な課題を押し付けるとしたら、人はイライラするだけで、成長しようとする試みをあきらめてしまうかもしれないからである。この次に取り組む分野に明らかにすることにこそ、卓越する人の秘密は隠されているのである。

 

 

4、モーツアルトは生まれつきの専門家ではない

 

 

自分の技能が高まると共に、コーチとは、ますます我々が自立するように助けてくれる人である。だから、自分自身で成長できるプランを作ることが出来るようになるのである。よき親は子供が巣から離れて自立するように勇気付ける存在である。

 

よきコーチは生徒が自らの内なるコーチにいかに頼るかについて、自立することを応援してくれる人であるのである。

一方自称専門家にとっては、トップレベルの達成者の成果の抽象的な神秘のベールをはがしたたくなるはずである。なぜなら、天才的な人間は生まれつきで作られるものでない、という考えを、人々は深く理解していかねばならないからである。

 

この例として、モーツアルトを揚げることが出来る。彼は子供のころからの音楽の才能のある天才として取り上げられている。モーツアルトの達成したものは、その時代で比類が無いことを、誰も疑わない。

 

彼への指導は4歳になる前から始まった。彼の父もまた熟練した作曲家であったし、有名な音楽の先生であった。バイオリンの指導書の初めてのひとつを書き残している人であった。

 

ほかの分野の達成者のように、モーツアルトは生まれつきの専門家ではない。

彼は、音楽のプロフェッショナルになった人である。

我々も同様に人生の達成者として、訓練とそのためのメンターやコーチをもっているならば、自分の可能性に挑戦して、卓越した成果を達成できる人になることが可能なのである。

 

5、まとめ

 

①  目標の設定と訓練

2時間を毎日集中して使うことにより、慎重に計画された練習を合理的に続けていくならば、誰でも何かを成し遂げられる。成し遂げられることは、その2時間の練習の質に要がある。

 

②褒めたたえるコーチ

 

そのためには、心のよりどころとなる人を求める。その人は、あなたの長所を発見して、あなたを励まし、勇気をあなたに与える人である。そのコーチは、卓越した状態になろうとする人を、やる気にさせる人である。あなたが知りたいのは、正しいことは何か、間違っているのは何か、を知ることなのである。

 

③次に取り組むことは何か

 

次に取り組むことは何か、を明らかにすることが、卓越する人の秘密である。常に前進していくためには、この次に取り組むことが何か、である

 

⑤天才は生まれつきでもって作られるものでない

 

生まれつきの専門家などは、誰もいない。これは、2時間の練習からプロフェッショナルが生まれることであり、それは私が二世経営者をどれほど、軽蔑していたことの原点である。

 

その集中した2時間の後は、リラックスの時間をもつようにする。毎日の集中した2時間とその後のリラックスの小さな前進である。そして取り組む次の分野は何であるかを考えるようにする。モーツアルトも生まれながらの天才でないことを、改めて思い出す。

2時間の意味(658)


 

120分の集中した時間が、成果をあげていくのである。

これは、日めくり「楽しみながら」の7に書いた90分から120分の集中した時間の意味の説明である。

 

このような時間を持つことが、専門を持つプロフェショナルを作り上げていくのである。

プロフェショナル目指す人にとっては、2時間の集中は何を意味するのだろうか?

 

1、       目標の設定と訓練

 

 

より高き理想を掲げて、その小さな前進をしていく毎日が、限りなく我々に幸福な気持ちを与えていくのである。ゴルフのある段階になった人は、例えばゴルフ場のコースをただ回るだけでは、われわれは期待した上達が得られないことを知っている。

 

どこが間違っているのか?」「未来の間違いをどうしたら避けられるのか?」を知るために、プロフェぅショナルになりた人は、専門家にアドバイスを求めるのである。

アスリート、小説家、ミュージシャン、などの様々な分野の専門家は、現実には集中した練習時間に一日に4,5時間以上も使っていないと言うことに、着目しなければならない。

 

さらに専門的な科学者や教師であったとしても、最も難しい精神的な活動のためには、たとえば新しいアイデアを書き留めるような活動に、朝の2時間程度を割り当てているに過ぎないと言う事実である。

 

また卓越した経営者が未来のための戦略についての洞察力を高めるためにも、現実は一日に2時間程度であると言う事実なのである。これでは、集中する時間が少ないように見えるが、それは、一年では700時間で、10年では、7,000時間になる。

 

60歳以上のミュージシャンにおいても,彼らは、よく考えた練習を週10時間はしている。実はそれだけの練習時間でもって、20歳のスピードとテクニックに追いつくことも出来るのである。

 

我々が現状維持という心地よいゾーンの外に超えていくためには、わたしたちは、常に目標の設定と訓練に時間を慎重に割り当てるようにすることなのである。そのために多少の時間の犠牲が必要になったとしても、その時間は、必要な訓練の時間なのである。

 

慎重に計画された練習について、一日2時間使うだけで、誰でも何かを成し遂げられることができるようになるのである。このような慎重に計画された練習が、目的実現のためには最も効果的な手段であることを理解することなのである。

 

このような2時間を使うときにおいてのみ、われわれは卓越という状態に到達することができるようになるからである。慎重に計画された練習の合理的な取り組みが、成功への礎石になるのである。練習が我々の頭脳に筋肉をつけさせてくれるのである。

 

 

2、       長所を発見して、励まし、勇気づけを与えるコーチ

 

 

私たちが何かを達成しようとするためには、訓練の時間を割り当てるのは当然なことなのだ。卓越した成果を残してきた人間の歴史を調べていくならば、彼らは多くの時間を準備と訓練に当てていたことを、我々は間違いなく発見するは間違いない。

 

また、ある有名なバイオリンの教師が指摘しているのは、新米の巨匠は勝手に練習をしていない、という事実でもある。有名なアーティストの発展の跡を分析していくと、たいていの場合、彼らの仕事の成功は、練習の質に依存しているということが分かる。

 

実際あらゆる場合に、練習は教師によって常に管理されていたのである。要するに準備と訓練に相当な時間を割り当てていて、訓練の質に、達成の礎がある、のである。

同時に何かを達成する人は、惜しげもなく時間を与え、褒め称えるコーチによって、指導されている、という事実もある。

 

褒めたたえるコーチは、否定的な批評を言う人ではでない。

逆に我々が誰でもが卓越する人になるために必要とするなコーチは、ポジティブアシスタンスをしてくれる人なのである。

 

コーチやメンターとは、人生において困ったときに、我々の力となってくれる人であって、心のよりどころになってくれる人である。相手の長所を発見して、励まし、勇気づけを与える人である。

なぜなら人生で卓越した業績でもって貢献しようとする人は、それぞれの技能を高めるために、いつももっとも優れたコーチを探しているからである。

 

すべての分野でのトップの達成者は、世界レベルの水準にあるコーチと一緒に仕事をしていると言う事実なのである。卓越の状態になろうとする人は、このトップレベルのコーチを必要としているのである。

 

専門のコーチは、我々が人生でさまざまな違い、すなわち卓越した状態を作りあげるのに役にたつ人である。コーチやメンターと一緒に始めることが、卓越の状態になろうとする人には、不可欠なのである。

 

13世紀のベーコンは、30年以内に数学をマスターするのは不可能と言った。しかし現代では学者が、数学の教材をもっと分かりやすいものにしている。数学の生徒は、もはや自分自身でエベレストに上る必要はない。よく踏み込まれた道をガイドについて登ることが出来るのである。

(つづく)

ドラッカー、2(657)


7、自分への質問

 

 

今までにやりたいと思いながらできずにいたことは何か?

小さいころの夢は何か?

妻または夫の夢は何か?

どんな人の役に立ちたいのか?

第2の人生はどこで何をしたいのか?

いつか書いてみたい本のタイトルは何か?

メンターになってくれそうな人はいるか?

メンターになってあげられそうな人はいるか?

このような質問を、いつでも自分にしていくようにする。本のタイトルを考える、自分のメンターになってくれそうな人、メンターになってあげられそうな人、どんな人の役に立ちたいのか、などの3つの言葉は、私たちのするべき仕事を教えてくれる。

 

上記の本以外に、私が大切にしている次のドラッカーの言葉があります。

 

8、知識の形成

 

 

「変化のマネジメント、改善の目的は、2,3年後にはまったく新しい製品やサービスにしてしまうことである。

経営管理の仕事は、全員をボスにすることではない。全員を貢献者にすることである。

経済の生産性が高ければ、所得の平等性は高まり、生産性が低ければ、不平等性が高まる。税制が、これを変えることはない。租税国家は、その結果、無能力者となってしまった。政府自らが実行者となった社会政策は、わずかな例外を除いて、みな成功しなかった。

 

今日では、あらゆる先進国において、知識の形成が最大の投資先である。

知識から得られる収益こそが、競争力の決定的な要因である。知識に関する限り、いかなる国、いかなる産業、いかなる企業にも、特定の優位性も劣位性はない。」

 

税制がこの社会の不平等を変えることができないのにかかわらず、日本の政党は税制を変えようとしている。税制の変更よりも、知識から得られる生産性の向上が、私たちが求めるものである。

 

改善のマネジメントは、2,3年先には新しい商品とサービスをもたらしていく。

私たちは、地球規模での数年ごとに変化を利用することであることが、もっともできることであると教えている。

 

この数年ごとの変化を利用するのが、経営なのである。改善のマネジメントと生産性の向上を常にしていくことは、誰にでもできる努力である。

 

 

9、情報力の格差

 

 

知識の形成が、数年後に全く新しい社会をもたらしていく。そして今やどの国にもどの産業にも優位性も、劣位性もない時代が、現代の社会である。

だから、この生涯にわたる知識の形成こそが、わたしたちが行うことのできる最大の投資先なのである。

 

それゆえ、知識への投資が最大の投資となっている人と、そのような知識への投資をしていない人の違いは、成果を上げている経営者や知識労働者と単純労働者の違いとなって、その違いはますます大きくなっているである。

 

これが情報力の格差として、数十年前の時代よりもはるかに社会問題としてより一層広がっている。情報力の格差こそが、国を2つの国に切り裂いている。

 

 

10、動機づけし、指示し、励ます

 

 

教師の果たすべき役割は、動機づけし、指示し、励ますことである。教師はリーダーとなり、相談相手となる。知識社会においては教科内容そのものよりも、学習継続の能力や意欲のほうが、重要でさえあるのかもしれない。

 

強みに焦点;

達成とは積み重ねである。達成とは上手に行えることを遥かに上手におこなえるようになることである。したがって達成とは生徒の強みに基づかねばならない。

しかし今日の学校も教師も、生徒の強みに焦点を合わせて、これに挑戦させることができないのである。」

 

この動機付けし、指示し、励ますことが、本来の教師やメンターの役割でることと、積み重ねとによって、遥かに上手に行えるようになることが、プロフェッショナルの仕事である。

 

日本でおこなわれている偏差値の教育では、生徒の強みに焦点を合わせて、遥かに上手に行えるような教育がされていない。このような教師に出会うことも少なく、人生におけるモデルをもつことができていない。

 

上手に行えることを遥かに上手に行えるようになることが、ビジネスの基本である。

このような教育は、すでにスポーツや芸術では行われていて、日本人が大活躍している。東京でのオリンピックも決まり、目標を持つことの有意義がこれからあきらかになる。

 

 

5、別の専門知識から生まれる

 

 

「専門知識を一般知識とする

今日、重要な新しい洞察は、全くの別の専門知識から生まれるようになった。

しかし専門知識を一般知識とするには、専門知識の所有者である専門家自らが、その知識領域を理解しやすくする責任を果たさねばならない。

 

専門知識それぞれについて指導的な地位にある者は、自らの知識を理解させる責任を負うと共に、そのための大変な作業を進んで引き受けなければならない。

専門知識を真理すなわち一般的知識への行路とすることは、

我々は、多様な知識に精通する博学を必要としていない。また事実そのような人間は存在していない。逆に我々は、ますます専門化していく。我々が真に必要としているのは、多様な専門知識を理解する能力である。そのような専門知識を持つ者が、知識社会における教育ある人間である。

*「 」は、「ポスト資本主義社会」から ドラッカー著

 

専門知識を持つ者が求められているのは、博学を求めるのでなく、それぞれが専門知識によって仕事をして、多様な専門知識を理解する能力である。その理解が深まれば、プロフェッショナルな人となっていく。

 

なぜならば、新しい洞察は、全くの別の専門知識から生まれるようになっているからである。

ドラッカーは、経営において、動機づけ、指示し、励まして、継続学習をする大切さを説く。専門知識を持つ者に、さらに多様な専門知識を理解することを進める。

 

まとめ

 

新しい洞察は、全くの別の専門知識から生まれるのである。それゆえ、私たちは、二つの専門知識を持つようにするのである。最初は自分がはるかに上手に行えるようになることから、2つの世界をもつことを、わたしも勧めるのである。

パラレルキャリアとセカンドキャリアには時間がかかるが、その報酬は限りないからである。

 

ドラッカー、1(657)


ドラッカーについては、以前に書いてきた文章を全面的に修正して、書きなおしました。

ドラッカーの本は、大学の時から一番の愛読であった。

「 」は書籍「ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限に引き出す方法」からの引用です。原書のタイトルは、「一つの世界以上に生きる」です。以外はわたしの文章です。

 

1、自分の強みとは、生得的でありながら、さらに訓練によって伸びる種類の能力

 

 

「強みは、仕事のプロフェッショナルとしての誇りと卓越性をもたらす。人は、自らの強みをいくつかの世界で生かすべく、自らの世界を駆り立てていかねばならない。

見ずの強みの発揮を躊躇したり、真の資産を考えるのを先延ばししているならば、最高の自分を遺すことはできない。強みとは、生得的でありながら、さらに訓練によって伸びる種類の能力である。

 

いつこの世を去るかは、誰にもわからない。なすべきことに十分な時間があるということは稀である。強みを生かす上でのいかなる機会も逃してはならない。」

 

自分の強みは、困難な時に生きる自信を与えてくれるものである。そして人間はいつ人は死ぬかもわからないから、最高の自分を残すことを考えて、強みを生かすいかなる機会を見逃さないようにするのである。

 

自分の長所で持ってビジネスと人生の舞台において自分の役割を果たすように努める。一方自分の長所で持って生きようとしない人は、誰にでも代替できる仕事をすることによって自分の長所で持って働こうとしない。

 

自分の長所でもって生きて、しかそして自分に足らないところは他人とのコラボレーションをつくりあげるようにする。

 

自分の長所を生かすことは、当然自分に足りない分野がわかることになるから、他人とのコラボレーションを作り上げることと密接に結びついている。

 

自分の長所でもって生きることは、自分の可能性を追求する生き方や仕事とすることである。そして他人とのコラボレーションをする意味は、誰かと一緒に楽しく何かを実現することでもある。

 

 

2、分類、優先順位、タイムマネジメント

 

 

知識に知識を応用する能力が、生産性を向上させる重要な要素である。知識を分類して、優先順位をつけることである。マネジメントの有効性は、優先順位をつけて、タイムマネジメントをして、効果的な判断を行うことにある。

分類と優先順位をつけて、タイムマネジメントをすることによって、自分の時間を生産的に使うことが出来るようになる。

 

時間をマネジメントすることを、知らねばならない。まず無用なことを一切行わないことである。仕事で何に何時間使ったかを記録しておく。いくつもの世界で豊かな人生を手にするには、何よりも時間を捻出しなければならない。しかるべき活動はしかるべき時間を要する。」

 

タイムマネジメントを有効に使い、この無駄なことをしないようにすることが大切である。生産的に生きるのである。またタイムマネジメントについては、別途「2時間の時間」で、説明します。

 

 

3、明日のために今日何をするか

 

「未来を選ぶ、

問題でなく機会に焦点を合わせる

独自性を持って、変革をもたらすものを選ぶ。

そして「あすは、今日何をしたかによる。

あすを作るために今日何をするかを決める

 

明日について考え、よき明日を作るための種子を今日作ることである。明日を創造する最善の方法が、人生の多面化への取り組みである。知識やスキルの強みを組み合わせ、そこを起点にパラレルキャリアとセカンドキャリアを構想する。」

この明日のため、未来を作るために、今日何をするか、に、信念、情熱、焦点を当てるようにする。

 

 

4、魅力

 

 

いかなるビジネスの規模に関係なくその衰退の最初の兆候は、有能で、野心的な人をひきつけなくなるという、魅力の喪失である。

この魅力こそが、人をひきつける。この魅力が、人に出会いの場を作る。人間の衰退の兆候は、魅力の有無にある。人間の可能性に挑戦する人間は、ビジネスで成果を上げるように努力する。そして社会に貢献した人達が、モデルとなっていく。貢献した人は、人を引き付ける。

本多静六氏や岡島嘉平次などのように人が社会に貢献について説明している。貢献を目指す時から、人間の魅力は増えていくので。仕事で成果を上げた時に、人は社会貢献を考えるようになるのである。

 

 

5、二つ以上の世界を持つ

 

  

「人は持てる時間やエネルギーを二つ以上のものに振り分けなければならない。違う世界の人と生き、汗を流す。そうすれば、小さな世界の小さな価値観にとらわれずにすむ。

いくつもの世界を同時に生きる、一つの世界にしがみついても逆境は避けられない。

逆境を乗り越えるためにも、そして人生を生きて新しい自分を作るためにも、二つ以上の世界を持つように生きる。

 

知識はどこにも持ち運べる

「貢献、成果、価値、自己実現のいずれがいかなる満足をもたらすかは、知識労働者本人だけが知りうることである。知識はどこにでも持ち運べる。一つの会社にとらわれ続ける必要がない。」

 

この言葉は、知識労働者は、だれでもが経営者になるか、または投資家になることができるという勇気を、わたしたちに与えてくれる。知識はどこにでも持ち運べるという意味は、明日の雪だるまを作ることさえできれば、知識労働者現は、投資家や経営者になれるのである。

2つ以上の世界を持つことが、私にとってバイブルの言葉である。その始まりは、大学の経営学部を卒業して、卒業できなかったけれど、同じ大学の2部の英文学学部による通った記憶が鮮やかによみがえる。

 

6、他人の能力の補完によって

 

 

自分は何をなし得るかを自問する

「成功を手にした後でも幸福なのは、後世に何かを残そうとした人たちである。彼らが残したものは、お金ではなかった。成果だった。誠に意味のあるもののために、自分は何をなし得るかを自問することでる。自分でなしうることで、社会を変えうるものはないだろうか」

 

お金でなく、成果をあげることである。後世に何かを残そうとすること、自分でなしうることで、社会を変えうるものがないだろうか、といつも自分に問いかけていく中で、後世に何かを残そうとすることが、見えてくるのだろう。

 

 

他人の能力の補完によって

「卓越した成果が上がれば自信も湧く。ドラッカーは、いかなる領域であれ、人が生き生きとした成果を上げるようになるならば、世の中もよくなることを知っていた。

知識労働者は,他者の持つ能力の補完なくしては成果を上げることができない。

新しい自分を作らねばなりません」

 

いきいきと生きて、成果を上げるようにする。他人の持つ能力の補完によって、新しい価値を作ることができるようになるのである。他者の持つ能力の補完によっての意味は、誰かをメンターとすることであるし、また誰かのメンターになることである。

 

 

7、自らの思考の糧とする

 

「知識労働者たる者は、生涯学び続けなければならない。学ぶことは義務というよりは、自己実現の源だからである。ドラッカーはあらゆることを深く読み込み、そこで吸収したすべてを自らの思考の糧とした

 

あらゆることを深く読み込んで自分の思考の糧とするという言葉は、私の好きな言葉である。そしてこの言葉は、学びの道として、人をいきいきとさせてくれるのである。

(つづく)