本多静六、1(660)


「」は、「自分を生かす人生」より引用、本多静六著、竹内均解説、三笠書房

「自分を生かす人生」本多静六著、竹内均解説からの引用です。以前の文章を全面改定しました。

1、 最高の満足は、努力そのものの中に

 

「一生涯、努力を続ける

今日のわれわれの生活、
すなわち人生は徹頭徹尾、努力であり、
努力に努力を重ねて
いくところに、
初めて自分の人生の意味があるといえる。

努力なしに人生はなく、
人生のあらゆる幸福・慰安・休息も、
さらには、喜悦も満足も、感謝も、進歩も、
すべて努力を通してのみ初めて得られる。

結局、人は一生涯、努力を続けること、
しかも楽しく努力することこそ、
すなわち人生であると、
徹底的に悟らなければならない。

自己の真価はただ自己の努力によってのみ発揮されるものであるから、努力を欠く人はひとつの成功もできずに世を終るもので、人生これほど憐れるべきものはない」

人は一生涯、努力を続けること、
楽しく努力することこそ、
すなわちそれが、人生であることを、
徹底的に悟ることが、努力即幸福であると彼は言う。

 

 

2、友を選ぶ基準

本多静六氏は、友を選ぶ基準として、

「1、その性質が誠実であること、

2、何事か自分より優れた点のある人物であること。

3、責任感の強い、実行力のある人

低級な友人は、いかに多くとも、いたずらに繁雑と冗費とを増し、時間を空費するのみであって、かえって成功の邪魔になることを知らねばならない。」

と語る。この3つの基準によって友を選んでいくとするならば、そのような友は、かけがいのない財産となっていくのである。このような友人が財産であることに気が付き、感謝していく。

3、正直、勤勉、そして実力で得た幸福

 

自分の努力によって得た幸福は、たとえその分量は少なくとも、心の中に起こる快感は絶大なものであるから、それが度重なるに従い、ついには自分の努力一つで自分の幸福を増大しえることを悟り、内心いよいよ快活となって勇気が起こり、ついには偉大なる成功を成し遂げ、大幸福者となるのである。

一度成功してももはや働く必要がないから隠居するなどと努力を止めたりすれば、幸福はたちまち逃げてしまう。幸福がその人の努力により、実力で得たものでなければならないのだ。」

正直であること、約束したことは必ず実行する。実行できそうもないことは約束しない、と述べている。このような3つ、正直、必ず実行、できないことは約束しない人には、幸運を運んでくれる、ことに間違いはない。

加えて彼は、成功と人付き合いの秘訣は、勤勉、正直と思い上がりをしないことと言う。思い上がりをしないとは、謙遜を忘れない、あるいは感謝をいつも相手に伝えることである、加えて、自分の努力によって得た幸福は、山を登りきった快感で同じであることを改めて、悟るのである。

4、生活は常に上り坂であることが大事

 

 

「人生の幸福は現在の生活程度よりはむしろその生活の方向が上り坂か下り坂か、上を向くか下を向くかで決定せられるものである。つまり人の幸福は出発点の高下によるのでなく、出発後の方向のいかんにあるんだ。ついに努力を習慣として、日々新たに向上発展することになるからである。」

この生活の方向が上がり坂であるか、この快感のためにこそ、仕事をするのである。そのために職業の道楽化を目指して、奮闘する努力主義を自分の第2の天性にすることが、幸福と繁栄になることである。

5、ただ一つの目的に集中する      

「いかに微力な人でも、その全力を只一つの目的に集中すれば、必ずそのことを成就し得るし、逆にいかに有意な偉い人でも、多くの目的に力を分散すれば、一言さえもなすことができない。

成功の秘訣は第一に貧乏人の子供に生まれること、第二にどんな職業でもいいから絶えずその第一人者になることを心がけることだ」

と述べている。現実には、この言葉のようにただ一つの目的に集中していくならば、そして第一人者になることを心がけていくならば、よき結果が訪れるに間違いないことに、私もようやく気がついてきた。

6、いよいよ死ぬまで働き続け、学び通す

 

 

約束を守る人は、人生のなかで約束を守り、感謝を表していくので、これが幸運の女神を運んでくる。

成功する人は、仕事を労働時間でもってとらえないから、よき成果を残す仕事をすることであることを知っているからである。

成功する人は、よい環境を作り、約束を守り、自分でしか貢献できない形でもってただ一つのことに集中して、よき成果を残す人なのである。

このような人は、年の経過とともに、幸福と繁栄を手に入れることができる。このような人は、やがてその職業を道楽化していくのである。仕事を楽しむことができる人になる。

どうしてだれにでもできる仕事などを止めて、天職とでも呼べる仕事に、挑戦しようとしないのだろうか? 仕事にチャレンジし努力していく人間には、自分でしかできない仕事、幸福そして繁栄が、高い山に登った時のように見えてくる。

そして「いよいよ死ぬまで働き続け、学び通すことである。」これを理解する人は、一生働き、学び続けるのが人生であることがいつか見えてくる。これが見えてこない人は、仕事をやめたならば、その後は学ぼうともしない。

 

 

7、様々な知恵が集まる

 

 

本多静六氏は、学者であって、四分の一蓄財法をした。そして、「金のあるところには、様々な知恵が集まり、続々よい投資口、面白い投資口が出てきて、やたらの金が増えるものである。」と語る。まさに、様々な知恵が取引先などから集まってくる。

このようなお金が集まるところに知恵が集まってくることを、先日体験する。翌日午前9時ころにすぐに行動した。様々な知恵が集まるにおいて、どのような人間との人間関係を作るのか、またはどのような人とは人間関係を作らないようにするか、の意味も、反芻する。

「知的余生の方法」での渡辺昇一氏も、支払い能力の差が友人関係に作用することに気が付いたのは、50歳を過ぎてからだとも述べている。経済状態があまりにかけ離れていると、友人関係を続けるのは難しい、との渡辺氏の言葉も同じ意味である。

(つづく)

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