習得すべき能力と経営、1(663)


 

1,習得していくべき5つの能力

ドラッカーが言う習得できるし習得せよとする能力、つまり、誰もが習得すべき5つの能力がある。

「3分間ドラッカー経営学の巨人の名言、至言」「経営者の条件」より、上田惇生 立命館大学客員教授より引用

 第1として、時間を管理すること、つまり、何に時間を取られているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に使うことである。

 第2として、世の中への貢献に焦点を合わせることである。すなわち、成果に精力を向けることにある。

 第3として、自らの強みに基準を据える生き方をすることである。上司、同僚、部下についても、強みを中心にして生活と生き方を据えることにある。

 第4として、力を集中することである。優先順位を決めてそれを守ること、集中と優先順位を実行することにある。

 第5として、成果をもたらすよう意思決定を行なうことである。選択をすることにある。

ドラッカーは、これら習得すべき5つの能力を身につけて、高めていくようにと説くのである。それら5つは、タイムマネジメント、貢献、自分の強みを中心に生きること、そして集中することと優先順位、成果をもたらす意思決定としての選択である。

私が追加するものとしては、これら5つと同時にリラックスする時間を一日の中でもつこともなくてはならない。

成果をもたらすための意思決定として、自分で選択することから、自分の人生を選ぶことによって、自由を感じるようになることができる。人は、自分で選択するときに、初めて人は、経済的にそして精神的に自由と幸福を手に入れるのであるだろう。

 

2、シ―ナアイエンガ―による選択の意味

                                                                                        

 

意思決定は、人間の選択の問題であって、何のために選択するのか?それについては、NHK教育テレビの番組、コロンビア白熱教室で、ビジネスの教授であるシ―ナアイエンガが、自分で選択することにについて詳しく講演していた。

「選択の科学」の自分で選択する人生を選ぶことによって、人は自由のありがたさと幸福を感じるようになることができる、と言う。今の生活よりも進歩する生活のために、人は選択をするのである。彼女が説明するように、選択によって、人間は、自由のかけがえのなさを感じるようになっていく。

 

そして選択をする人生というものが、最もストレスが少ない生き方あることを、選択をした人のみが悟るのである。

自分で選択することから見えてくる生き方とは、自分でしか貢献できない方法でもって仕事をして、貢献する形が見えてくるからである。そのように仕事をすることが、ストレスの少ない生き方であり、幸福を感じる生き方である。

 

シ―ナアイエンガ―が言うように、国の文化の違いによって、人が選択することも違ってくことも考慮にいれる必要がある。

反対に、自分で仕事を選択したことがない人が多くいる。そのような人には、このような選択によって獲得する自由と幸福が、見えてこない。

 

 

3、経営の世界

 

 

経営学は、事実の事例に基づいて、説明されるべき学問である。だから頭の中での思弁による形而上学によって経営や未来の社会を描こうとする学問でない。経営は、イノベーションによって、未来を作りあげる分野である。イノベーションの過半は、科学技術によるものである。だから、経営は科学とイノベーションは重なる。

 

経営は、スポーツのチームジャズの演奏者からのチームワークを学ぶ世界でもある。筋肉の働きをスポーツから学ぶことも、経営にはとても重要である。そして経営は、挫折からの克服を学ぶ世界である。

 

挫折や失敗も経営の大きなテーマである。それゆえ、リスクマネジメントも、経営の欠かせない大きなテーマである。だから、挫折や失敗そして困難からの挑戦も、経営の大きなテーマである。

 

経営は、歴史と歴史上の卓越した人を学ぶ分野である。

経営は、リアリズムを大切にして、以上を学ぶ分野であり、そして、社会で今進行している変化を洞察する分野である。変化を洞察することは、数年ごと、または、7年サイクル、または20年から60年のサイクルを学ぶことになる。

 

企業の今成長期、ピーク、衰退期、そしていつマーケットに参入したらよいのかについてのある業界のライフサイクルを知ることであり、この知識もなくてはマーケットへの参入はできない。

経営は、このように人間の成長の可能性または社会の繁栄や幸福を、究めて深めいく分野である。(つづく)

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