日本の国宝を守る、3、文化財保護687


 

1、観光業対GDP比率

 

イギリスは「文化財保護を産業政策の一つに位置付けて、文化財の保護予算を増やしてきた。」その結果、文化財を守ると共にそれに関係する雇用促進とつながった。地方経済が活性化して、治安まで改善した。

 

「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」表6より

日本          イギリス

一人当たり修理予算、64円         670円

観光客数      1,036万人   3,117万人

観光業対GDP比率 2,3%        6,6%

雇用        187万人      310万人

文化財訪問率    23,5%       80%以上

 

「こと文化財に関しては、極めて国が強い権限を持っています。この背景には、文化財と言うのは、個人の持ちものではなく、国民の共有の財産であり、所有者は預かっているだけという基本的な考えがあるのです。」

 

以上の文化財補修と観光業の数字が、文化財補修と観光業が有望であることを、イギリスのそれと比較して示している。これが「日本の国宝を守る」のテーマである、

 

2、文化財修理は若者を救う

 

「文化財修理の仕事と言うのは・言わば非常に非効率な仕事と言えます。人を大量に雇わなければいけません。つまり非常によい雇用効果を生むと言うわけです。」

 

文化財修理の仕事は、非常に非効率な仕事であるがゆえに、若者の雇用を生み出すのである。特定の文化財に興味をもつ外国人を観光客とする外国人を観光客にするビジネスが、これからの成長ビジネスとなるのである。

 

しかし、この外国人観光は、今行われている外国人を観光客にするビジネスでなない。そうすれば、このビジネスは、自動車関連の次に雇用を生み出す地方再生の仕事になっていくのである。

 

1,日本にはお金を落とさない

 

「日本にはそのお金を使う客と言うのが、ほとんど訪れていないのです。お金を落としてくれるオーストラリアやヨーロッパからの観光客に響くような施策を打たなくてはなりません。」

 

マスコミは中国からの観光客を大きく取り上げているが、大きくお金を使う人は世界で誰なのか、を明らかにしていかねばならない。そしてこのような、何回も日本に来てもらいたい人に、日本の文化財を歴史ドラマとしてプレゼンテーションするのである。

 

4、快適で価値あるエンターテイメントの場所に

 

私が20何年前に友人となったある外国人を二条城に案内した時、そこで行われた大政奉還の歴史ドラマの案内が何もなかったことを、今も鮮明に覚えている。

 

この詳しい歴史ドラマの説明がなかったから、わたしもその時歴史ドラマがわからなかった。まして、英語で説明もできなかったことを覚えている。

それゆえ、二条城と言う建築物の説明しか、できなかった。

 

デ―ビッド、アトキンソンさんが言うように、その時、二条城では、わたしも供給者の都合を感じた。

 

「楽しみたければ、学んで来なさい、という供給者側の都合が優先されやすい世界でした。それはpreservation として正しいのですが、presentation にはよくありません。一般の人にこの歴史ドラマの舞台を楽しんでもらうには、入場料や拝観料に見合うだけの、快適で価値ある場所にしなくてはなりません。」

 

この歴史ドラマを外国からの観光客に楽しんでもらうプレゼンテーションができるようになった時、文化財保護は、エンターテイメントビジネスになるし、地方再生になるし、若者の雇用を生み出すのである。さらに文化財保護は、地方の投資ファンドにもなるのである。

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