アイデア695-4オーディオと音楽


狐狸庵生徒

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は思考と感情、直感と感覚など
ベクトルの向きが異なる様々な要素が絶妙なバランスととりつつ
展開してゆきます。良質な再生システムでじっくり聞き込むと
ベートーヴェンが創り出した小宇宙を堪能できます。

フルトヴェングラーは死去して60年以上経ちますが、
未だに復刻版CDが発売されています。当時は録音技術が
今ほど発達しておらず、復刻版CDを聞いても、モノラル録音でノイズも多く
録音周波数帯域も狭いのですが、もしベートーヴェンが指揮をすれば
こんな演奏になるのかな?、と想像したくなります。
音量を下げて再生すると、遙か時空を超えて作曲家ベートーヴェン自身が
指揮をしている曲が聞こえててくる---そんな感動的な錯覚を体験
できるときがあります。

8月25日

1,リーク2030とタイムドメインミニ

 

わたしのいつも聞いているスピーカーはリーク2030とタイムドメインミニほかです。リーク2030は、一度ウーファーを交換している。タイムドメインミニは、NHKFM放送を流している。

 

どちらのスピーカーも気に入っている。リーク2030はモニタースピーカとして、タイムドメインミニは、低音を除いて,音像を作りやすいスピーカーである。その商品としての製造は、雑であるが。

 

リーク2030は、クラッシックもジャズもうまく再現してくれる。特にボーカルと室内楽がよい。タイムドメインミニに切り替えても、その低音に注意しなければわからない。

 

オーディオと音楽は、言葉でない人生の深みと歓びを教えてくれる人生の伴侶なのである。それは、人生の伴侶になる本と同等、いやそれ以上の伴侶である。

 

 

2、ベートベンの弦楽四重奏曲12番

 

ベートベンの室内楽は、心の内面の深さを表している。チェロソナタ第3番は心を落ち着かせてくれる曲である。バイオリンソナタ、2番、春は、穏やかな世界を表している。ベートベンの室内楽は、心の調和と豊かさを伝えてくれる。

 

後期の弦楽四重奏曲12番は、人生の深みを伝え、それ以外の誰も伝えることができなかった柔らかい流麗な、かつ深みと神秘感と恍惚感の世界を表現している。

 

この音楽の世界は、自分で人生を歩き続けてきた人にしかわからない諦観の世界である。何と静謐の世界が現れてくることだろう。ポピュラーな歌ばかり流れている街の中で、弦楽四重奏曲12番は、人生の後半の心境を教えてくれる曲なのである。

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