アイデア695-アリスコルトレーン


 

ジャズのテナーサキソフォン奏者であったジョンコルトレーンの継承者は、ジョンコルトレーン四重奏団のメンバーであったピアニストのマッコイタイナーでも、アリスコルトレーンでもなかった。

 

才能のある人や何かを達成した人の継承は難しいのである。このことは、家族や経営の継承でも同じであることを表している。たしかにジョンコルトレーは、「至上の愛」で、通常のジャズを超えた。

 

結局今もジョンコルトレーンの「至上の愛」のようなジャズを演奏する人は現れていない。それは、フルトフェングラ―のような人が現れていないのと同じだろう。

 

アリスコルトレーン自身も、ジョンコルトレーンは死ぬまで新しい音を探していた、と書いている。彼女は夫であるジョンコルトレーンのような才能を持ていないと告白している。

 

フルトフェングラ―とジョンコルトレーンは、才能のある人や天才の問題をわたし達に提起している。このような才能のある人、または才能のない人の問題はわたし達に才能の問題と天才とそうでない人の違いをもたらす。

 

だけどアリスコルトレーンは、私には夫のような才能はないし天才でもない、しかしできる限り音楽を高めていきたい、と言うように、わたし達凡人は、ある分野でのできることを高めていくことであるだろう。

 

彼女は、ジョンコルトレーンは昼も夜も音楽を演奏していた、音楽を考えていた、と言う。この仕事に対する姿勢こそが、わたし達が見習うべきことであるだろう。

 

だからわたし達に、ベートベン弦楽四重奏12番やジョンコルトレーンのジャズのような天才の音楽は、ジャンルを超えて人間の深みを、教えてくれるのである。継承は、妻や子供であってもできにくいのである。

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