699-39小さな本


シュティフターの「水晶」のようなとても小さな本が、一生私に影響を与えている。それは、抑制が効いた古典的な本である。その本は、キルケゴールのキリスト教講話集と同じである。彼がその中で講話していることは、野に咲く小さな花のように、人知れぬところに咲いた一輪の名もない小さな花のように、「私が私の読者と呼ぶ小鳥が、突然その小さな花を見つけ、翼に乗って舞い上がり、摘み取り、運び去っていくのを見た。そして、それを見てしまった後は、私にはもう何も見えなかった。」これが本当の、野のユリ、空の鳥、に命を感じる者の,信仰の原点であるだろう。このような信仰の原点は、既成の宗教制度とは、何の関係もないのである。それゆえ、野のユリ、空の鳥は、私にとって、優れた講話なのである。

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